異次元の強さで「5冠」を獲得
2015年のタイリーグは、12月26日に行われたタイFAカップ決勝をもって全日程を終了。ブリーラム・ユナイテッドが圧倒的な強さで「5冠」を達成した。
ブリーラム・ユナイテッドは、タイ・プレミアリーグを25勝9分の無敗優勝で3連覇。得失点差もプラス75という異次元の強さだった。リーグカップ、タイFAカップと昨年逃した2つのカップ戦のタイトルも奪還して、2年ぶりに国内主要タイトルのすべてとなる「3冠」を獲得。
さらに今季は、前年のリーグ王者とタイFAカップ王者で争うコー・ロイアルカップと、メコンエリア(タイ、ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジア)のリーグ王者で争う国際大会トヨタメコンカップでも優勝したため、「5冠」の偉業となった。
タイの田舎町から狙うは「アジアの頂点」
タイリーグ全体のレベルも年々上がっているなかで手にした「5冠」は意義深いもの。ブリーラム・ユナイテッドの実力は、すでに東南アジアのレベルを完全に超えたと言っていいだろう。
来季に向けても、すでにチョンブリーFCからタイ代表のボランチであるアドゥン・ラソ選手を獲得するなど効果的な補強が進んでいる。
今季リーグ史上最多の33ゴールで得点王となったブラジル人エースのジオゴ選手に加え、来季はイタリアの強豪ラツィオからウルグアイ代表歴のあるエミリアーノ・アルファロ選手らも加入。攻撃の破壊力は、おそらくアジアトップレベルとなるだろう。
タイの田舎町が育てたスーパーチームは来季、いよいよ初のアジア王者(AFCチャンピオンズリーグ優勝)を見据えたシーズンを送ることになりそうだ。