サッカーのクラブチームアジア王者を決めるアジアチャンピオンズリーグ(ACL)で、タイのクラブチームとしては11年ぶりにグループリーグ突破を果たしたブリーラム・ユナイテッドが14日、決勝トーナメント1回戦の第1戦をホームで戦い、ウズベキスタンのブニョドコルを2-1と下した。
歓喜と失望が渦巻いた前半
試合は序盤、6大会連続で決勝トーナメントに進出している強豪・ブニョドコルが、ウズベキスタン代表の若き司令塔・Turaevの長短を織り交ぜた精度の高いパスを軸にリズムを作る。
どうにか流れをつかもうとするブリーラムは前半17分、タイ代表の左サイドバック・Theerathonが左サイドから右足でゴール前に放り込んだボールをAnawinが頭ですらしてゴールイン、ブリーラムが大きな先制点をあげた。
だが、ブリーラムリードで折り返すかと思われた前半ロスタイム、ブニョドコルはKhasanovの右コーナーキックのこぼれ球を、交代で入ったばかりのTaranが豪快に蹴り込んで同点。ブリーラムにとっては嫌な時間帯に「アウェーゴール」を決められての前半終了となった。
運命の第2戦は5月21日キックオフ!
やや嫌な流れのブリーラム。だが、今季のブリーラムにはグループリーグでも幾度も苦境を跳ね返してきた粘り強さがあった。1-1の均衡を守って迎えた後半31分、ブリーラムは左サイドからのJirawatのフリーキックを途中出場のEkkachaiが頭で合わせて決勝点をあげた。
この試合、印象的だったのが両チームのセットプレーの精度の高さ。ブリーラムはTheerathonの左足とJirawatの右足、ブニョドコルはKhasanovの左足とTuraevの右足と、いずれも左右の好キッカーを擁しており、結果的にもこの試合の全得点が彼らのキックを起点に生み出された形だった。
ベスト8進出へ一歩前進したブリーラム。だが、全く油断はできない。決勝トーナメントではアウェーチームのゴールを2倍でカウントする「アウェーゴール」のルールが適用されるため、仮にアウェーの第2戦で0-1と敗れれば敗退が決まるからだ。
運命の第2戦は5月21日、ウズベキスタンの首都・タシケントで行われる。