タイらしさ、こんなところにも…

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クルンテープマハーナコーン アモーンラッタナコーシン マヒンタラーユッタヤーマハーディロック ポップノッパラット ラーチャターニーブリーロム ウドムラーチャニウェート マハーサターン アモーンピマーン アワターンサティット サッカタッティヤウィッサヌカムプラシット。

タイ人の小学生でもそらんじて言える首都バンコクの正式名称。

「ウルシ科の樹木が生育する水辺の村」が訛ってバンコクになったとの説が有力だが、タイ語で「バンコク」とは決して標記しないことは、わずかでもタイを旅したことがある人なら誰もが知っていて当然ともされる逸話である。

 冒頭の「クルンテープ」を直訳すれば「天使の都」。その後に続く文言は全て「都」にかかる形容詞で、その全文をあえて訳せば「イン神がウィッサヌカム神に命じて作られた、神が権化として住まわれる、多くの大宮殿を持ち、九宝のように楽しい王の都、最高で偉大な地、イン神の戦争のない平和な、イン神の不朽の宝石のごとく偉大な」というところか。

ところが余りに長すぎるので、表記に当たっては「クルンテープ」の後にタイ文字の「ฯ」を加えることで省略したことを明示することが厳格なルールとなっている。

 バンコクでの中央駅の位置づけとなるフア・ランポーン駅。ここからチェンマイなど地方の拠点都市に向けた長距離寝台列車が日々運行されている。何面もある広いプラットホームには長い連結車両が幾重にも連なり、客を待つ間の低い動力の音は地響きとも取れるような圧倒的な存在感がある。毎朝毎夕、タイ人、外国人問わず多くの旅行者らが慌ただしくこの駅に降り立っては、この駅から旅立っていく。

そのプラットフォームのほぼ中央にあるのが、駅名を冠した標識。成人男性の背丈はあろうかという、その白い木製の標識には、下段に英語で「BANGKOK」。上段にはそれに当たるタイ語「クルンテープ」が黒い文字で描かれている。

ところが、どうも座りがよくない。バランスに欠ける感覚と言えばいいか。「なぜだろう」と暫し見入って発見したのが、「クルンテープ」に続く一連の修飾句を省略したことを表すタイ辞「ฯ」がないことだった。

近くにいた駅員に理由を聞いてみたが、「マイルー(知らない)」。「駅長はいるか」と聴いても、「マイルー」。そこで仕方なく諦め、バックパッカーとおぼしき通行中の金髪の外国人に声をかけ、感想を訊ねると、吹き出しながら「途中でインクが足りなくなったんじゃないの?」と一言。

「インクが足りないとは、いかにもタイらしい。あり得る」などと勝手に思いながら、振り返って今一度、標識を見てみた。荘厳な造りに、一字欠落の駅名。「確かに…」。こんなところからもタイ・バンコクらしさが伺えると改めて感心した。

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