サワディチャーオ。はじめまして、チェンマイに暮らすこと子です。これからときどきチェンマイ情報をアップします。
第1回目に何を書こうかいろいろと考えていましたが、わたしが「チェンマイに住もう」ときめたきっかけとなった場所、Valley Cafeをご紹介してこのコラムをはじめようと思います。
チェンマイに住もうかなぁとぼんやりと思いながらも、決断するにいたらなかった頃、わたしより先にチェンマイ移住を果たしていた友人カップルが連れて行ってくれた場所、それがValley cafeです。
友人の運転する車に揺られ、両側に広がる青々とした畑や山々の雄大な景色の中をしばらく走ると、舗装されていない道の先に、突然Valley Cafeは現れました。こんな山の中に? と驚いたのを覚えています。
カフェといってもそこには広々とした芝生の庭にたつマンゴーの木の下に置かれたミニマムなデザインのテーブルとスツールがあるだけ。友人たちと庭の隅に置いてあるござを引っ張りだしてきて芝生に広げ、一緒に来ていたゴールデンレトリバーのチャーリーをはなし、ござにねっころがって空を泳ぐトンボを眺めます。
なーんにもしない。
都会の喧噪に慣れきっていた自分には、この「なーんにもしない」が新鮮でした。空を眺めながら寝ころがって、友人たちとたまにぽつぽつと会話をする。それから、山のそばを流れる小川に足を突っ込んで、自然のフィッシュスパを堪能し(本当に足の角質を食べに寄ってきます)、庭に放し飼いにされているクジャクや、庭の隅を歩いている鶏とそれに続くひよこなどを眺めながら、ぼーっと過ごすのです。
時間の進み方が、違う。そう感じました。
Valley cafeはほんとうに「なーにもしない」をする場所で、食べ物も飲み物もそれほど特徴的な物があるわけではありません。コーヒーや紅茶とケーキ、いくつかのフードメニューがあるだけです。それでもわたしは度々、この場所に戻ります。なーんにもしない、をするために。
当時は人里離れた山奥で究極の逃避行かと思っていましたが、地理に詳しくなった今ではそこがチェンマイ市内から車で15分の場所で、途中で通ってきた田園風景はチェンマイ大学の農学部の敷地だったことがわかりました。
Valley Cafe Chiang Mai
FBページ:https://www.facebook.com/pages/Valley-Cafe-ChiangMai/330171780362872
行き方:チェンマイ市内からカナルロードを南下し、ナイトサファリロードとの交差点で右折、ナイトサファリ前のロータリーを回ってロイヤルフローラの裏の道(ワット・ドイカム方面)へ進みます。ワット・ドイカムへは登らず直進、突き当たったら左折し道なりに進みます。時折Valley Cafeの看板があるのでそれに従ってください。バイクで行くのもおすすめです。