相変わらず次々とモダンな建築物が増えていく昨今のバンコク。
しかし、そんなモダン建築物も細かい所をよく見ると、安全性に関しての法律(建築法など)は依然として変わらず、不意な事故が断続的に起きているのも”見よう見真似”で近代化したバンコクの特徴でもある。
看板直撃!通勤中に起きた悲劇
先週末、メジャー·シネプレックスランシット(ローカルの映画館)の前で、通勤バスに乗るためにバス停で待っている女性(50歳)に突如、8メートルの看板が倒れてきて頭部を直撃。鼻と額を負傷し最寄りの病院に運ばれるという事故が起きた。
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事故原因は、2011年の洪水の際に地面が風化し、看板の接地面が可能性が高いという。タイ警察当局は、メジャー·シネプレックスの経営者に連絡をとり、公式の場での謝罪と医療費を要求することを発表している。(sannok.com)
主要道路にできる穴は日常茶飯事
昨年の2月頃にバンコクの主要道路で陥没事故が勃発していたことで、取材に出ていたテレビ局のスタッフが偶然に撮った映像。場所はバンコク郊外(バンナー方面)で、1台のピックアップトラックが通過する際に工事中のブッシュで大きくジャンプ。ハンドルを取られ縁石に直撃するという事故。
付近には標識などは全くない上、夜間であったために路面が見にくく、タイ警察当局は「工事中の道路を走行する際は注意して使用するように改めて警告」。毎回の事ではあるが、この手の事故は基本的に警察の警告で終わってしまい、法的な改善等がされないことが問題視されている。
安全面を考え得ないゆるゆるな建築法
[caption id="attachment_31253" align="aligncenter" width="476"] 溶接作業は現場で行っても問題がない。
タイの建築物の溶接作業は日本とは異なり、工場ではなく現場で直接行われる事も少なくない。時折街を歩いているとビルの上から火花が落ちてくる様子を目にすることもある。
タイはいくら気をつけて歩いても不意な事故に遭遇するケースが多い。滞在者、旅行者も含め街に出るときは、周囲をよく見て歩く必要があります。