タイ人は楽観的で、将来のことを考えず、とにかく今が楽しければ良いというイメージを持っている日本人が多いのではないかと思います。将来のために貯金しようなんていうタイ人はそうそういないでしょうね。しかし、実際はどうなっているのか?本当のところを知らない人もほとんどだと思います。
今回はZocial, inc.が発表した「タイ人のお金に対する意識調査」の結果を元にタイ人の貯金事情について探っていきます。
お金の管理意識について
最初にお金の管理に関するタイ人の意識ですが「お金の管理は重要だと思う人」は5人中4.69人、「お金の管理ができるという人」5人中3.44人、「お金の管理知識を持っている人」は5人中3.11人という結果。
また、貯金について調査として「100,000バーツ(約300,000円)のお金をもらったらどんな形態で貯金するのか」という質問に対し、「普通預金」78%、「定期預金」33%、「投資信託」27%、「LTF/RMF※」16%、「その他」16%という結果でした。
※RMFとは「Retirement Mutual Fund」の略:
年金型の積立ファンドのことで、これを購入し、ある一定のルールを満たせば、LTFと同様に所得税の還付が受けられる。
※LTFとは「Long Term equity Fund」の略:
タイの株式市場(SET)に投資する長期ファンドのことで、これを購入し、ある一定のルールを満たせば所得税の還付が受けられる。
credit by:RMF/LTFとは
貯金の目的は?
なんとタイ人は老後や教育のためより、旅行のために貯金する人が多いようです!
- 必要な時のため 69%
- 旅行のため 38%
- 個人事業の立上げのため 36%
- 老後のため 35%
- 自分の教育費のため 19%
- その他 4%
貯金目標額を達成できなかったらどうする?
無駄な出費を減らそうとする人が半分以上もいるということは、大半の人が毎月無駄な出費が多いという事ですね・・・
- 無駄な出費を減らす 57%
- お小遣いを稼ぐ 18%
- 来月に繰り越す 17%
- 目標額を減らす 6%
- その他 2%
投資についての調査
年齢別の投資額
23歳~26歳 : 15,000バーツ以下
27歳~30歳 : 50,000 ~ 1 00,000バーツ
30 以上 : 15,000 ~ 5 0,000バーツ
23 以下 :15,000 ~ 50,000バーツ
職業別
公務員 : 15,000 ~ 50,000バーツ
個人事業主 : 15,0000 ~ 50,000バーツ
学生 : 15,000バーツ
会社員 : 100,000 ~ 500,000バーツ
何に投資したか?
株式投資 26%
投資信託 25%
LTF/RMF 22%
金 19%
不動産 8%
その他 7%
投資未経験者に対し、何歳で投資したいか?
23歳~26歳 23%
27歳~30 22%
31歳~35歳 22%
36歳~40歳 10%
41歳~50歳 3%
51歳~60歳 2%
株式投資した人と投資信託で投資したは意外と多く、26%と25%の順番でした。
上記の結果によると、タイ人は全く貯金しないわけではありませんね。ただし、ほとんどの人は給料の10%しか貯金していないようです。また、貯金の目的は1位が必要な時のため、2位が旅行のため。やはり「タイ人は楽観的で、将来のことを考えず、とにかく今が楽しければ良い」というイメージはただのイメージではないようです!
参考:http://www.zocialinc.com/blog/thais_financial_plan/