タイはここ数年物価高傾向で、何から何まで頻繁に値上がりしている。ここ無国籍な村イーストパタヤも例外ではない。私が住みついて以来唯一値下がりしたものは、バンコクからパタヤ間の高速バスだけだと思う。それ以外はこの8年で3割平均のインフレ率、でも、ここは8年前のスタートプライスが違うのである。
これなら一軒家に住める!
8年前にパタヤへ越してきたきっかけは以前投稿させていただいたが、一軒家に引っ越せる!!と行動に移れたのは、ここイーストパタヤの驚異的な一軒家の家賃の安さのおかげである。もちろん、バンコク以外の地方はどこに行っても家賃は安いが、国際ビーチリゾートのパタヤまで5分。バンコクまでバスで2時間。
村の中に市場、スーパーはもちろん、セブン-イレブンが100m置きに並んでいる。外国人経営のバー、各国の洋食レストランが至る所に点在し、”なんちゃって”ではあるが和食屋も2軒、それと驚くなかれ本格日本喫茶もあったりする。バー、洋食、本格日本喫茶の料金はバンコクの半分以下で治安も比較的良い。
さらには、インターナショナル総合病院が複数ある。ここまでの条件が揃った地方は他に無いであろう。いくら家賃が安くても、食事や買い物に行くのに車で30分かかってしまっては私には生活できる場所ではない。
最近のイーストパタヤの平均家賃
この村の主な住居のタイプは、アパート、タウンハウス(2~3階建ての横がつながった英国風の家屋)、庭付き一軒家賃貸はこれら3タイプである。家具付きの賃貸相場は。アパートは、スタジオ・タイプでクーラー無しで3,000Baht/月、クーラー付きで4,000/月が相場。タウンハウスは、1階は店舗としても使える。2LDKで10,000Baht、3LDKで15,000Baht/月が相場。
一軒家はピンからキリまであるが、2LDK2Bathで12,000~15,000Baht/月、3LDK3Bahtで15,000~18,000Baht/月、プライベート・プール付き3LDKで35,000Baht/月~、日本では豪邸に当たるプライベート・プール+メイドの家付5LDKで70,000~80,000Baht/月といったところであろう。アマタナコンより南東に職場がある方は、バンコクからもイーストパタヤからも通勤時間は変わらない。タウンハウスや一軒家への引っ越しを望まれる方は、十分検討できる地域である。
実際にそれぞれのタイプに住んでみて
ちなみに私は8年間のイーストパタヤ生活で4回の引っ越しを行い、上記全てのタイプに住んだ経験がある。
【最初】2LDKの一軒家、家賃10,000/月。犬を飼いたくて別れた彼女と一階建ての一軒家を借りた。庭を犬が走り回り、涼しい夕暮れは外のテーブルでお隣さんと食事と飲み会。バンコクのコンドー生活とは一味違った、ゆとりのある生活感を感じた。
【2回目】彼女と別れ、犬も連れていかれ、それまでの仕事が急遽無くなり貧乏のどん底へ。クーラー無しのタイ人用アパートに。ワンルーム2,500Baht/月。丘の上の3階建てアパートの3階で私の部屋のベランダだけから海が見えるシービューだった。大好きな夕日がサイアム湾に沈んでいくのを、ベランダに置いたテーブルに座り見とれていた。はたから見ると最低の悲惨な生活に見えるが、本人は今でもあの時代が一番幸せであった気がする。朝起きてタイ人の友人宅へ行き、朝飯、昼飯、早い夕食をご馳走になり語り合い、夕方家に戻り夕日を眺め、日が沈んだ後は近所の英国人のバーに行き、ある時払いの催促無しで飲ませてもらい、いつも集まる英国、スコットランド、イタリアの友人とビリヤードを深夜まで楽しんだ。
【3回目】仕事も決まりお金が回り始めたので、犬を飼うために2LDK3バスルームの2階建てタウンハウスへ越した。家賃は10,000Baht/月。ここには6年ほど住んだ。村の中心にある家で、どこに行くにも何をするにも便利な場所であった。近所とも仲良く付き合い、頻繁に庭でパーティーを開いた。1階がLDKになっており、2階に2ベッドルームがある造りであったため、寝室はキングサイズのベッドが3つは置ける余裕のスペースであった。
【4回目】将来のことを考え、より条件の良い就職先を探し転職した。転職をきっかけに、家賃補助が大幅に上がったため、補助枠ぎりぎりまでの家を探した。自己負担合わせて35,000Bahtを目途に探したところ、イーストパタヤの普通の相場なら8万Bahtはするような、3匹の犬が十分走り回れるスペースの庭がある家35,000Bahtでタイミングよくネットに出た。すかさず、不動産会社に電話をして翌日、家の内覧と契約条件確認をして借りることに決定。
今の家は英国人がオーナーで1200平米、5LD2K、プライベートプール、8台分の駐車場。家屋は4つの建物に分かれていてメイン家屋はマスターベッドルーム+ゲスト用ベッドルーム+2つ分のリビングからなる。2番目の家屋はキッチンとダイニング専用の家屋。3番目の家屋は2つのゲストルームを持つ。4番目の家屋はメイド用の部屋+タイ食用キッチンである。全てのベッドルームはエンスイートで、それぞれバスルームもついている。
この内容で日本では考えられない家賃である。仕事が終わった後は犬とプールサイドのリクライニングに座り、涼しい風を浴びて、うたた寝をするのが至福の時である。
人それぞれの考え方やライフスタイルがある。東京で生まれ育った私はその反動で、渋滞がなく、空気が澄み、自然豊富、でも便利な環境に住むのが最高のライススタイルである。北関東最近では南東北的な環境がお好きな方には是非お勧めのEastPattayaである。
参考のほどに、今ちょうどこんな感じで家の売り出しもある。