タイの電力会社「Energy Absolute(EA)」はこのほど、今年の年末以降にチャオプラヤー川で運航サービスを開始する電動客船を公開した。電動のため、大気汚染の要因である排気ガスが大幅に削減できる
と期待されている。
チャオプラヤー川に浮くモダンデザイン
電動船はタイ製で、全長24メートル、幅7メートルで最大200人の乗船が可能。同川のノンタブリー船着き場~ワット・ラートシンコーン船着き場(約20キロ)を40分未満で運航。朝のラッシュ時には5分間隔で運航させるという。同社は10億バーツを投じて造船を進めており、将来的に54隻を製造する予定だ。

電池製造工場も建設中
電動船はエアコン付きで清潔感がある他、揺れを抑える構造で安全性にも考慮。800キロワットの蓄電池で発動するため、省エネによるコスト削減を実現する。現在試作中の電動船専用の蓄電池「EA Anywhere」充電器は、EAグループの技術を集結して開発。チャチューンサオ県で新たな電池製造工場を建設中だ。

期待される他のモビリティサービス
同社は昨年3月に電気自動車「MINE Mobility」を公開しており、電動船ではこれまでの技術を応用。電動駆動は音が小さく、微小粒子状物質PM2.5による汚染対策にもなるという。
source:Matichon