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お正月がまたやってきた(タイにおける春節)

中華街でのライオンダンス
中華街でのライオンダンス
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新年快乐!「タイには3回お正月がある」といいいますが、早速2回目のお正月がやってきました。中国の旧正月、春節です。今年は土曜日にあたる1月28日がお正月ということで、前日の金曜日は朝から爆竹の音が響いていました。ただし、春節はタイでは祝日にはあたりません。

タイの中華系

タイ人の7人に1人が中華系と言われていますが、そのうち半分以上は潮州をルーツとします。昨年7月に日経新聞の『私の履歴書』に取り上げられていたタイCPグループのタニン・チャラワノン会長もその一人です。シンガポールやマレーシアの中華系とは異なり、中国語を話す人は一般には多くありません。また、同化がすすんでいて「中国系」ということよりも「タイ人」としての意識が強いのが特徴だと言われています。

実際、私の同僚や近所の人達にも「中国系」と称する人は多いですが、中国語を話したり、中国式の生活様式を固く守っている人は少ないです。もちろん中国式の生活習慣を守って暮らしている家庭もありますが、タイの社会においては守り続けるのは難しい部分もあるのではないかと思います。実際、元同僚は春節の頃になると準備のため3日~1週間休んでいましたが他の中華系の同僚には「そんなに休むなんて」と陰で噂されていたものです。

中華正月の支度

その元同僚に「何日もお休みして準備って、どういうことをするの?」と尋ねてみたことがあります。彼女は10人兄弟(13人だったかも?)の末っ子で、一番上のお姉さんが母親のような存在だったそうです。母親ともなるとその更に上。その雲の上のような母親が家に来る機会でもあるということで、きちんとおもてなししなくてはならないため、かなり緊張を強いられると話していました。過去には用意したみかんの質がよくない、と指摘を受けて泣いたこともあるそうです。それ以来、みかんは見つけうる限り一番大きくなくてはならないとか、丸鶏も買っておかねばならないなどなど、聞いているだけで大変そうでした。

ただ、多くの場合はある程度決まった様式があるようです。近所のお宅や街中で見かける限りでは、房のバナナ、黄色い麺(茹でたもの)、赤いジュース、ザボン、パイナップルなど。これに丸鶏や豚の頭などがつく場合もあります。特に商店やホテルの前のお供えに豚の頭がおいてあることが多く、なにも考えずに出くわすとドキッとすることも。。。これらに加えて前述の通りみかん。それと、ピンクに染められたほわほわしたお菓子などもあります。このお菓子、普段から売ってはいるのですがピンク色のものは春節の時期だけ。口に入れるとふんわりと溶けていくのですが、見た目はキメの細かい蒸しパン。私はこれを近所のご挨拶に持っていくことが多いです。「たくさんの幸せが訪れますように」という意味があるそうです。あいにくそれ以外のアイテムの意味や理由はよく知らないので、来年までに近所のおばさんに教わっておこうと思います。

玄関口に置かれたお供え物

中華正月はただのお正月ではない

タイ人同僚に話を聞くと、お正月とはいうものの実際の意味合いは日本のお盆に近いようです。ご先祖様をお迎えして1年間厄災なく過ごせたお礼をし、今後の発展を見守っていてください、という意味があるとか。大晦日にあたる日は夜中から準備をするそうで、一大イベントなのが伺えます。(だからみんな大晦日から休むのですね)

若い人たちの間では必ずしも厳格に行われている様子でもないですし、近所のおばさんたちを見ても高齢の人たちも準備には色々と大変そう。同化がすすんでいるタイで、将来的にこれまでのような春節のお祝いが続いていくのかはわかりませんが、異国に住む身としてもう少しきちんとタイの歴史や中国からの移民とその歴史について学んでおきたいと思う時期でもあります。

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