バンコク ワイヤレス・ロードで起きたATM詐欺連続事件
「スキミング」と言う方法で、All Season PlaceとRolex Building内のATM利用者30人以上から、30,000TBH~70,000TBHの被害が出たとルンピニ警察署より報告され、お金は被害者の口座からウクライナにある口座に送金されたと報道されました。
バンコク都内では11月11日にもパヤタイ地区で新たなATM被害が出ており、CP TOWER3のビル内にあるTMB銀行のATMを利用していた客が口座内のお金が無くなっている事に気づき、警察署に被害届けが出された。
パヤタイ警察署は同日には他8人の被害者も出ていたことを発表し、タイ警察は近々TMB銀行と協力して犯人を捕まえると報道。その数日後、とあるマレーシア人の男性が逮捕された。
世界各国で多発するATMハック被害の巧妙さと恐ろしさ
毎年、各国のATMハッカーによる被害は約10億ドルにまで上ると云われており、その最もな手口は、「スキミング」と呼ばれる方法によって行われている。
これは、通常使用されるATMにカードの情報を読み取る機械を取り付け、暗証番号を同時に盗撮する事によって個人の口座に入り込む方法。ATMハッカーは、このカバー状の「スキマー」とよばれる機械を通常のATMの上に被せる事によって、カードの持ち主に気付かれずに情報を盗みます。
こういった被害に遭わない様、先ずは自分で出来る注意から始めましょう。
ATMハッカーを防止するための5つの注意事項
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[highlight]公共の人目に付かないATMを避ける事。[/highlight]
多くのスキミング被害は、ハッカー自身が夜や人目の無い時間帯を狙ってATMにスキマーを取り付けている為、出来るならオフィスビルや人目に付かないATMの利用はなるべく避けるようにする事で避ける事が出来ます。
[highlight]隠しカメラによる盗撮やカードスロットの上にスキマーが被されていないか、又は不具合が無いかを確認する。[/highlight]
ハッカーが情報を盗みとるには、殆どの場合、カードを差し込むスロットの上にスキマーを被せ、そして暗証番号を記録する様に隠しカメラを置いている場合が多い。
[highlight]ATMに通常と違う形や取り付けた様な物を見分ける。[/highlight]
ATM機の上にプラスチック製の後付品や、違う色をした新しい/古いパーツを探す。暗証番号を打つ時は、片方の手で打つ番号を隠す。
[highlight]「ご利用方法」の説明や説明図の確認。[/highlight]
ハッカーによっては、ATMの表全体をコピーした見分けが非常に付き難い物まで作る人もいるが、何故か表記されている「ご利用方法」の説明や説明図までは手が回っていない物も有るらしく、良く見たら「Innsert Cad Hear」と書いてあるATMに出くわしたら、他を当たりましょう。
[highlight]カード差込口(カード スロット)を叩いてみる。[/highlight]
スキミングの最もな方法が通常のカードの差込口に被せる方法の為、一度カードの差込口を叩いてみて、緩かったり、不具合を感じたりしたら、利用せずに他のATMを探してみよう。
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以上、100%とは言い切れないが、事前の盗難防止対策は意識しておきましょう。
寄稿:northmoor(翻訳家/ライター)