ソンクラーン休暇で日本に帰っていました。タイに暮らして約10年、その間も年1-2回は帰国していたものの、今回はなんだか色々なことが目について、バンコクでの生活のほうが便利だな、と思うこともしばしば。そのいくつかをご紹介します。
タイATMと日本のATM
タイと同じ感覚で駅にATMがあると思ったらなかった、ということが数回。都市部の駅であればデパートや銀行が隣接していたりしますが、営業時間外だったり、ちょっと郊外にでたりするとお手上げ。ATMの案内表示すら見当たりません。海外発行のキャッシュカードが使えるコンビニATMや郵便局を探そうにも住宅街やターミナル駅周辺ではなかなか見つからないことも多く、非常に困りました。海外発行のクレジットカードを受け付けてもらえないことも多いし、現金が必要なのに手にする方法が限られているのでは、言葉もままならない旅行者は大変でしょうね…。
タイのタクシーと日本のタクシー
海外在住者がよくいいますが、ドアが自動というのは忘れがち。今回もタクシーを利用するたびに自分で閉めようとして運転手さんに声をかけられました。(注意じゃなくて、「こちらで閉めますよ」という声のかけ方からも気遣いを感じます)
また、深夜に帰宅途中、タクシーを利用しようとしたのですが、思いとどまって運賃チェックサイトを確認したところ、ほんの10分乗るか乗らないかで3000円くらいかかることが判明。ぐるっと遠回りをする路線なのでタクシーを利用するほうが便利なのですが、これは高すぎる…!ということで、寒空の下電車を待つことにしました。バンコクだったら絶対タクシーに乗ったのに!
タイのポイントカードと日本のポイントカード
タイは大手スーパーやデパートでポイントカードをつくるときにパスポート番号や携帯電話番号を登録します。なので、カードそのものがなくても携帯電話番号を伝えれば、端末からメンバー登録情報を引き出してポイント加算してくれます。日本ではこういうことがないので、カードを持ち歩かないといけない。友人や家族のお財布がパンパンなのもうなづけます。
タイという国について
日本では距離的な問題や時期的なこともあり、国際ニュースといえば北朝鮮・韓国・中国およびアメリカのニュースが中心です。タイは海外旅行の行き先としては人気といいますが、東南アジアに対する知識は一般的にはあまり多くないのではないでしょうか。友人との会話でも「タイってベトナムのとなり?」という程度。CLMV(カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム)と言っても、それぞれの国の特徴や首都すらいえない人が多いのではないでしょうか。
以前、タイ赴任が決まったことを家族に告げたら泣かれた、という駐在員さんの話を聞いたことがありますが、圧倒的な情報量の少なさと後進国への偏見ゆえに「貧しい後進国に赴任はつらい」「ジャングルのなかで暮らしていて、街中を象が歩いている」というイメージを持っている人がいる、というのも納得しました。
今回の帰国時、これ以外にもたくさんのことに気づきました。国の政策などもありますが、観光立国であるタイのほうが外国から来る人にも広く使えるサービスは本当に多いと感じます。
政府も観光立国としての方針を打ち出し、2020年の東京オリンピックに向けてどんどんサービスやインフラがアップデートされて行くと思いますが、それまでに上記に挙げたことがどうなっていくのか注目したいと思います。