“私は隣の家を撮る事が好きな高校生です。”
なんともシンプルなコンセプトで約60枚の写真をアップロードして、瞬く間に3000名のフォロワーを獲得したタイのInstagramフォトグラファー「@t_047」。
彼の写真は同じ場所から同じ建物をとり続け、毎回魅力的なトーン(エフェクト効果)をマッチングさせて空を幻想的に表現している。奇妙に追加されていく彼の作品は、時間とともにフォロワーを増やしつつあるらしい。
instagram @t_047Instagramが活きるタイ・東南アジア
Facebookの傘下にあるInstagramはスナップ写真専用のアプリ。数カ月前の発表では「動画機能」を追加し、遂に近日本格的な広告サービスも開始される世界中で話題が絶えない人気の携帯カメラツール。
タイのシェアに至ってはFacebookに次ぐ人気アプリで、有名女優や俳優が日本の「ブログ」のように使い回して毎日気軽に写真を上げてファンを増やし続けている。また、役者やタレントだけでなくアパレルブランド等の一般企業も新商品の告知先として積極的に商用活用しているケースも多い。
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タイの有名人やファッションブランドのInstagramページ
プローイ チャーマーン(モデル・女優):1,269,026人のフォロアー
(PLOY-Chermarn Boonyasak,พลอย-เฌอมาลย์ บุญยศักดิ์)
ボーイ パコーン(俳優):1,214,305のフォロアー
(BOY-Pakorn ChatBorirak,บอย-ปกรณ์ ฉัตรบริรักษ์)
disaya(ファッションブランド):58,619のフォロアー
SUDA(ファッションブランド):19,174のフォロアー
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タイでInstagramが流行っている2つ理由
理由その1 みんな大好き自分撮り
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タイでInstagramが流行る理由としては簡単に上品な自分撮りが楽しめる事。撮影者本人が絶妙な角度や表情を工夫してインターネット上に自らの写真を公開するブームはFacebookを皮切りに2009年頃から始まり、今となっては日本人はまず買うことはないであろう「デュアルディスプレイ」のデジタルカメラまでもが販売されている。
とくにタイの高校生や大学生は芸能人やタレントへの憧れは凄まじく、真似ることについてはとにかく積極的。男女問わず自らの写真を取る感覚は「ナルシスト」であるとか全く違和感を持っていない。偶然撮った写真が場合によってはモデルのように綺麗に写るとなると使わない手はない!というタイ人的直感理論。
理由その2 熱帯地域特有のビビットカラーの町並みと様々なロケーション
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もう一つの理由としては東南アジア特有の赤道直下環境という点があげられる。一年を通して積雪がなく、直射日光の太陽が照っている地域は街の看板広告やタクシー等は色の濃い原色系のビビットカラーで鮮明に装飾されている。そのため、Instagram本体が得意とするレトロエフェクト等がより鮮やかに映し出される。
また、タイ本土においては近代都市バンコクのモダン型建築物から、数十キロ圏内には野生動物が生息するようなジャングル地域まで環境の大きなギャップも存在するため、撮影者が本来持っているイメージに極端な変化をつけるような個人撮影環境が揃っているのも特徴。
様々な写真加工アプリがある中で、長年研究を積み重ねた現在のInstagramのエフェクト効果はレベルが高く、初心者でも光の加減や角度を意識するだけで高品質な一枚が撮れることが大きな魅力。
世界のユーザー数もここ3年で1億5,000人(一ヶ月)にまで増えたエフェクト付写真共有アプリの元祖「Instagram」。東南アジアを旅する方は手持ちのデジタルカメラのサブカメラとして、ひとつ違った思い出を撮ってみてはいかがでしょうか。
Instagram(インスタグラム)の使い方ガイド