毎週火曜日にお伝えしています連載企画「タイの屋台の基礎知識」。これまでに、クイティアオムー(豚骨スープ麺)、クイティアオヌア(牛骨スープ麺)、クイティアオガイ(鶏スープ麺)と紹介してきました。今回はクイティアオペット(アヒルスープ麺)の登場です。日本ではあまり馴染みのないアヒル料理ですが、タイ人は大好きです!
アヒルスープ麺のお店も、鶏スープめんのお店と同じように、ショーアップされたあひるが目印です。「あひる煮込みご飯」と同じ店で売られていることもあります。ガラスケースの中の麺で判断できます。
スープと具材
アヒルスープ麺のスープは、鶏スープ麺と同様に2種類あります。一つ目は透明スープ。そして、もう一つは煮込みスープです。
アヒルのガラで出汁を取り、大根、パクチーの根っこなどが入ったのが透明スープ。茶色い色が特徴の特徴煮込みスープは、透明スープに桂皮、八角、タイの黒しょう油で色と味を加えます。
アヒルの調理法は3種類。煮込みアヒル、焼きアヒル、漢方煮アヒルです。何を扱っているかは、お店によって異なります。
アヒルスープ麺の一般的なトッピングは、モツ、もも肉などのアヒル肉、アヒルの血を固めたもの、ガーリックオイルなど。野菜はモヤシ、レタス、カイラン采、ネギ、コリアンダーです。
ちなみに、アヒルスープ麺はあまりトムヤムスープに向きません。辛いのが好きという方は、独特の風味があるアヒルスープの旨味を変えないよう、唐辛子をちょっと加えるといいでしょう。
おススメの一品と注文の仕方
今回、ご紹介しましたアヒルスープ麺。今日のおススメの一品は、ズバリ「あひるスープ平打ち麺煮込みアヒル肉乗せスペシャルゆで卵付き!」。これで行きましょう!
タイ語では、บะหมี่เส้นแบนเป็ดตุ๋นと表記し、カタカナ書きにすると「バミー・センベェーン・ペッドトゥン・ピセッ・カイトム」となります。「ペッドトゥン」は「煮込みあひる肉」のことです。さあ、さっそく注文してみてくださいね。柔らかく煮込んだアヒル肉に食欲も増します。スープなしでもいけますよ!
タイと言えば屋台、屋台と言えばタイというほどに馴染みの深い屋台文化。街には星の数ほどの無数の屋台がひしめき合い、人々の食欲を満たしてくれている。種類も多岐にわたり、麺、おかずかけご飯、揚げ物、シーフード、菓子など…。その迫力や豊富さには、しばし圧倒されるほど。新企画「タイ人直伝!タイの屋台の基礎知識」では、anngleの若きタイ人ライターが屋台料理の隠れた魅力、種類、注文の仕方、イチ押しの店などを連載で一挙ご紹介!これだけあれば、もう貴方も、タイの屋台通に!(取材・文:プーたろう)