毎週火曜日に連載でお伝えしていますタイの「屋台企画」。これまで「クイティアオムー・豚骨スープ麺」と「クイティアオヌア・牛骨スープ麺」をお伝えしました。豚、牛とくれば、お次は鶏(ニワトリ)。あまり馴染みがないかもしれませんが、結構、いけます!
鶏スープ麺のお店を探すには、店頭に設置されたガラスケースの中に、ゆでた鶏が丸々一羽と、その下にドサッと積まれた麺があるので、すぐに分かります。ケースの中に麺がない場合は、「ゆで鶏ご飯=カウマンガイ」のお店という可能性もあります。
スープと具材
鶏スープの種類は2つあります。一つ目は透明スープ。そして、もう一つは煮込みスープ。透明スープには鶏ガラで出汁を取り、大根、パクチーの根っこなどが入っています。
煮込みスープも具材は透明スープと同じですが、色が茶色いのが特徴です。色を付けているのは桂皮、八角、タイの黒しょう油です。苦瓜を入れるお店もあります。
一般的なトッピングは、もも肉などの鶏肉、血を固めたもの、ガーリックオイルなどで、野菜はモヤシ、レタス、カイラン采、ネギ、コリアンダーです。
ちなみに、鶏スープは豚骨スープほどこってりしてなく、あっさり系のお好みの方にバッチリ。鶏スープ麺はトムヤムスープにも応用が効きます。ピーナッツ、唐辛子、すだち汁を入れるだけで最高のスープができます。
おススメの一品と注文の仕方
今回、ご紹介しました鶏スープ麺。おススメの一品は、ズバリ「鶏スープ細めん煮込みもも肉乗せ!」。これで行きましょう!
タイ語では、เส้นเล็กน่องไก่と表記し、カタカナ書きにすると「センレック・ノンガイ」となります。「ノンガイ」は「もも肉」のこと。さあ、さっそく注文してみてくださいね。柔らかく煮込んだ鶏肉に食欲も増します。
ただし、煮込みもも肉はどの店でもあるというわけではありません。次回は、その美味しいお店を紹介しますね!
タイと言えば屋台、屋台と言えばタイというほどに馴染みの深い屋台文化。街には星の数ほどの無数の屋台がひしめき合い、人々の食欲を満たしてくれている。種類も多岐にわたり、麺、おかずかけご飯、揚げ物、シーフード、菓子など…。その迫力や豊富さには、しばし圧倒されるほど。新企画「タイ人直伝!タイの屋台の基礎知識」では、anngleの若きタイ人ライターが屋台料理の隠れた魅力、種類、注文の仕方、イチ押しの店などを連載で一挙ご紹介!これだけあれば、もう貴方も、タイの屋台通に!(取材・文:プーたろう)