先日、機会があったのでカオヤイのワイナリーをめぐるツアーに参加しました。
「え、タイでワインなんてつくってるの?」と言われますが、タイのワインは「新緯度帯ワイン」として近年注目されているそうです。まだまだ歴史は浅いですが、たゆまぬ努力と研究により国際的な賞をとるなど、ワイン好きの間で知名度をあげてきています。
1軒目:PBバレー・カオヤイ・ワイナリー
こちらはタイビールの代名詞、シンハービールによる経営だそうです。2003年にバンコクで開催されたAPEC首脳会談の晩餐会でワインを提供したことでよく知られています。
ここはなんといっても景色が最高!ここでお昼ごはんを食べようかとも思ったのですが、それにはちょっと時間が早く、あまりおなかもすいていなかったのでテイスティングだけにとどめておきました。この景色を見ながらごはん食べたかった~!とても気持ちのいいレストランでした。次回はここでゆっくりお食事をしたいところです。
PBバレー・カオヤイ・ワイナリー
2軒目:グランモンテ・アソーク・バレー
次に訪問したのはカオヤイでもアソーク・バレーと呼ばれる地区にあるこちら。ANNGLEでも4年ほど前にこのワイナリーについて特集されていますが、その頃と比べても順調に国際的な評価を高めています。
ここのテイスティングメニューの写真を撮り忘れてしまいましたが、白・ロゼ・赤・白のスイートワインという4種。このうち、白と赤は香港やベルギーで賞を受賞したとのこと。今年も20個以上のコンペティションに出すとかで、この日もオーナー家族の娘さん(醸造担当)は香港でのコンペティションのために出張中でした。
英語とタイ語で行われるぶどう畑および醸造所の見学ツアーでは、イタリアから輸入されたというステンレス製のタンクの前でワインの製造工程についての説明を受けることができます。また、その奥にあるオーク樽での発酵の様子も見学が可能。これはワイン好きにはたまらない経験だと思います。
こちらのワインはすっきりとして軽やか、ギミックもなく正統派という感じの味です。スイートワインはタイ料理にあうように、という記載がありましたがそのままグイグイ飲めてしまいそうでキケン…。いずれも飲みやすく、親しみ深やすい味わいです。
グランモンテ・アソーク・バレー
タイのワインブームは消費だけでなく製造へ
近年、タイはワインブームで、ワインを置く店が増えてすっかりおなじみとなりました。ですが、まだまだ外国産のワインが主流。タイ産ワインは生産量が少なく一般にはあまり流通していないことが一番の要因ですが、こういうワイナリーへ遊びに行く人は増えているようです。
この日もバスツアーで大勢のタイの人たちと行き会いました。今回訪れた2か所は有名どころでしたが、このほかにもカオヤイにはいくつものワイナリーがあるそうです。そしてカオヤイだけでなく、ホアヒンやパタヤなどのワイナリーも徐々に有名になりつつあります。歴史が浅い=木が若いため、味わいも軽やかで若いですが、今後もワイン好きなタイ人に支えられつつタイ産ワインが世界的知名度をあげ、じっくりと味わいも深くなっていくのが楽しみです。