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タイ人直伝!タイの屋台の基礎知識 「クイティアオ」 麺の歴史

タイと言えば屋台、屋台と言えばタイというほどに馴染みの深い屋台文化。街には星の数ほどの無数の屋台がひしめき合い、人々の食欲を満たしてくれている。種類も多岐にわたり、麺、おかずかけご飯、揚げ物、シーフード、菓子など…。その迫力や豊富さには、しばし圧倒されるほど。新企画「タイ人直伝!タイの屋台の基礎知識」では、anngleの若きタイ人ライターが屋台料理の隠れた魅力、種類、注文の仕方、イチ押しの店などを連載で一挙ご紹介!これだけあれば、もう貴方も、タイの屋台通に!(取材・文:プーたろう)

米粉から造られるタイの麺(めん)がいつ発生したのかは、実ははっきりとしていません。タイ側の資料では、中国のクビライ・カーンの時代(13世紀後期)に、パスタの発祥地イタリアからシルクロード経由で中国に渡ったという説があり、これが後にタイに伝わったとされています。

この時、貿易船などで中国に伝わった二大発明が火薬と麺でした。ヴェネツィアの商人だったマーコ・ポーロも麺文化の普及に関わっていたのかもしれません。

一方、日本側の資料には、現在の中国広東省潮州市周辺の「潮州料理」が起源とする見解があります。中国から東南アジアに移り住んだ華僑には、出身別に「潮州閥」と同省梅州市出身の「客家閥」が主におりますが、タイに多いのは潮州出身者(客家出身者はシンガポールなどに多い)。こうした事実とも符号します。

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中国麺が伝わった17世紀半ば、タイは現在のアユタヤ県に王宮が置かれたアユタヤ王朝時代でした。当時の王、ナーラーイ王(ラーマーティボーディー3世)は自由な交易を推進し、中でも中国とは盛んに物資のやりとりをしていました。その時、船に乗り込んで来た中国人が、船内で持ち込んだ野菜や肉などとともに麺をスープで煮て食べたのがタイに伝わった起源とされています。

タイ人にとって当初、麺は珍しい料理だったようです。ただ、後述するように作り方もそれほど難しくなく、麺は次第に全国的によく知られるようになりました。こうしてタイ米から作るタイ麺が作られました。このタイ麺のことを総称して「クイティアオ」と呼びます。

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クイティアオがブームとなり、大衆の食事として定着したのは、ルワン・ピブーンソンクラーム元帥が率いた第1次~第2次のピブーン内閣の時代(西暦1938-1944年、仏暦2481-2487年)です。当時、バンコクでは大規模な洪水が発生し、国民は生活に苦しんでいました。政府には早急な景気対策が求められていました。

ピブーン政権は華僑のタイ化政策を進めたことでも知られています。景気対策と同化政策。もともと中国の食文化だったクイティアオを、タイ人の大衆食としたのがピブーン内閣です。政府は国民にクイティアオを積極的に紹介するとともに、製造と販売を促進しました。クイティアオの原料が安価なタイ米ということも流通を助けました。ピブーン政権時代、クイティアオは大ブームとなりました。

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今では、クイティアオは街の至るところにある屋台や食堂、デパートのフードコートなどで広く提供されています。一食分の量は、日本のラーメンなどと比較して少なめで、軽めの食事や間食にちょうどよい量です。スープは、豚骨や鶏がらなどで取った出汁に薄く塩味が付いたものが主流で、タイ人はこれに好みで味付けをして食べます。通常、卓上には、ナムプラー、砂糖、粉唐辛子、唐辛子を漬けた酢の4種類の調味料が置かれています。

通常、タイ料理はスプーンとフォークを使って食べますが、クイティアオの屋台だけには箸とれんげが備え付けられ、タイ人客もこれを使って食べます。一方、一般の食堂に箸が置かれている例は少なく、タイ人客ばかりのローカル店では箸を置いていないのが通常です。

クイティアオは、麺の太さやスープの有無により、名前が大きく区分されています。最も太いのが「センヤイ」で、太い順に「センレック」「センミー」と続きます。形状からセンヤイを「タイ風きしめん」とか、センミーを「タイ風春雨」などと表現するガイドブックもあります。一方、麺にスープが注がれたものを「クイティアオ・ナーム」、スープ無しを「クイティアオ・ヘーン」と呼び分けます。

このほか、小麦粉にかん水を加えて作られた中華麺に似た「バミー」と呼ばれる小麦麺もよく食べられます。日本語ではよく「タイ風ラーメン」などと紹介されたりもします。こちらは麺の太さなどは、若干の違いはあるもののほぼ統一されています。

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