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New Latitude Wine 新緯度帯ワインの魅力。番外カオヤイ編2-楽しんでやっていきたい

「父が一生懸命、良いブドウを作ってくれるから、私は出来る限りその味を活かして、美味しいワインを作るだけ…」 静かな語り口の中に、どこか秘めた思い。タイ・カオヤイのワイナリー「GranMonte(グランモンテ)」で、オーナーの父ウィスット・ローヒットナーウィ(Visooth Lohitnavy)さんの右腕となって醸造工場を守るのが娘のニッキー(Nikki)さん。

2年前に留学先のオーストラリアから帰国。新設した工場の責任者となった。アデレード大学醸造学部ではワインの歴史、文化、醸造技術などを専攻。優秀な成績で卒業し、父母や姉妹の待つカオヤイの大地に戻ってきた。

現在、グランモンテの農場で栽培する代表的なワイン用ブドウ品種は、仏産のシラー(Shiraz)、シュナン・ブラン(Chenin Blanc)、セミヨン (Sémillon)、ヴィオニエ(Viognier)、豪州産カベルネ・ソーヴィニヨン (Cabernet Sauvignon)など。南国の刺すような陽光をふんだんに浴びた苗木は醸造に適した濃厚な果実を結び、上質のワインを育む。

ニッキーさんが「昨年、ナンバーワンの出来映え」というのが、シュナンブラン90%とセミヨン10%をブレンドした白ワイン。アルコール分8%と控えめの1本は、「ドイツの製法と似ている」とか。限定2000本を生産した。

新品種の導入や品種改良には余念がない。父親のウィスットさんが「シークレット」と笑いながら、極秘中の極秘の苗を見せてくれた。苗木の下の方に「富士の夢」という日本語のタグが見える。日本から持ち込んだ新種のブドウ品種らしい。

「簡単ではないかもしれないが、楽しんでやっていきたい」 そう語るニッキーさんの眼に、確かなものを感じた。

GranMonte(グランモンテ)
オーナーのウィスット氏が創業したタイ東北部ナコーンラチャシマ県にあるワイナリー。15年ほど前からブドウ栽培を始めたが、ワインの醸造は従来は委託生産が中心だった。豪州アデレード大学醸造学部にワイン留学した実娘ニッキーさんが帰国して以降は、敷地内にある自社工場でワインの醸造を開始。2011年には海外で43もの賞を受賞するなど、世界に「タイ産ワインあり」の名を轟かし、話題となっている。人気急上昇中の同ワイナリーを7月上旬に訪ねた。

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