ゴールデンウィークが終わる頃になると｢冷やし中華はじめました｣って､貼り紙を見かけるようになるのが日本の風物詩｡でも､常夏のバンコクでは､冷やし中華は一年中メニューに載っている｡一年中冷やし中華を食べたい人は是非バンコクへどうぞ｡
こんな冷やし中華ファンにとっては楽園のバンコクだけど､去年の10月に大きな不幸が襲った｡いまさら言うまでもない｢2011年バンコク大洪水｣｡
この影響でタイ国内に90店近くの店舗を展開するラーメンチェン店｢8番ラーメン｣が工場(セントラルキッチン)の被災のため､全店舗の休業に追い込まれた｡もちろん､定番メニューの冷やし中華にもありつけなくなってしまった｡
しかし､洪水の復興が進み､8番ラーメンもぼちぼち再開し始め､約4ヶ月ぶりにあの懐かしい冷やし中華に涙の再開を果たすことができた｡
8番ラーメン
８番らーめん8番ラーメンと言えば､8の字ナルトが有名｡もちろん冷やし中華にも載っている｡トッピングはチャーシュー､ハム､キュウリ､ゆで卵とエビ2匹｡タレは､基本の甘酸っぱい系の醤油味｡なぜか｢掟破り｣のマヨネーズもついてくる｡
冷やし中華はモロB級メニューだと思ってるので､煩いことは言わない｡こんなジャンクな味わいが大好き｡ただ､麺だけは気になる｡8番ラーメンでは同じ店でも､麺が茹ですぎの時がたまにある｡茹ですぎず､氷水でピシャッと締めて欲しい｡
桃太郎
桃太郎ラーメンに命をかけているような店ではまずメニューに載っていない冷やし中華｡桃太郎もラーメン屋って言うよりは街の中華屋さん的な雰囲気の個人的には超優良店｡最近はタイ人客も増えたけど､昭和の香りがする薄暗い店内は日本人オヤジの憩いの場｡一見のタイ人には敷居が高そう｡
トッピング内容はチャーシュー､キュウリ､メンマ､錦糸タマゴ､ワカメにカニカマ｡甘すぎず､酸っぱすぎず､しょっぱずぎない基本のタレ｡コシもあってシャキッと締まった麺がイイ感じ｡
らあめん亭
らあめん亭バンコクのラーメン屋の中でも老舗中の老舗でベンチマークとも言えるのがらあめん亭｡ここでも冷やし中華はもちろん健在｡なんとメニューのトップに冷やしラーメンとして君臨｡トッピングはチャーシュー､キュウリ､メンマ､錦糸タマゴ､カニカマとなぜか茹でニンジン｡タレも基本のしょうゆダレで麺もちゃんと締めてある｡
らあめん一番
らあめん一番スクムヴィットのソイ24のパクソイ､高級デパートエンポリアムから徒歩10秒という超好立地にありながら､いまだにラーメン一杯100Bのバーゲンプライスで勝負する庶民の味方らあめん一番｡ここのお店も店内は昭和レトロな雰囲気に満ちている｡
メニューの方も桃太郎と同じく街の中華屋さん系｡一品料理からヤキソバ､ご飯ものまで一通りメニューが揃ってる｡そして冷やし中華(メニューでは冷やしソバ)はなんとラーメンと同じ100B!!トッピングはチャーシュー､キュウリ､錦糸タマゴ､シイタケに茹でキャベツ｡麺タレともに可もなし不可もなし｡
らあめん一番では､四川風冷やしソバとしてゴマだれ冷やし中華もメニューに並んでる｡こちらのタレはかなり甘甘系｡やや苦手｡
孔雀堂
孔雀堂家系風ラーメンで人気の孔雀堂のメニューは中華料理系の一品メニューが豊富でここもまさに街の中華屋さん系｡もちろん冷やし中華もある｡トッピングはチャーシュー､キュウリ､錦糸タマゴ､シイタケ､ノリにゴマと紅ショウガが｡タレはしょうゆ系だが､かなりの甘甘仕様｡屋台のアイスコーヒー並みにむせるような甘さ｡
もっこり
ラーメン以外のメニューの充実ぶりが異常なもっこりラーメン｡ラーメンと同じく太めでしっかりした麺で出てくる冷やし中華の量に驚愕｡これ大盛りですか?とつい聞いてしまいたくなるメガ盛り｡トッピングはチャーシュー､キュウリ､メンマ､錦糸タマゴ､そして､仙台味噌とマヨネーズ､紅ショウガなどなんでもあり｡食べても食べても減らない冷やし中華はある意味､完食したときに大きな達成感を味わえる｡
リンガーハット
リンガーハット長崎チャンポンのリンガーハットでも冷やし中華がメニューに｡その名も冷やしちゃんぽん｡タレはゴマだれとしょうゆダレが選べるが､タレは別の器で提供｡トッピングのエビ､ハム､キュウリ､レタス､ワカメ､味付けタマゴが美しく盛りつけられ､かなりのビジュアル系｡
歌行燈
歌行燈バンコクじゃかなりの老舗うどん店歌行燈､ここの冷やし中華も結構ビジュアル系｡ここでもタレは別の器で登場｡しかもそのタレがしょうゆ系ダレだけど､出汁が効いた優れモノ｡トッピングは､ハム､キュウリ､錦糸タマゴにカニカマ､エビとなぜか揚げ玉まで載っている｡冷やしタヌキ的な和風冷やし中華｡
今回は一挙にバンコクの冷やし中華を大特集｡これ以外にオススメ冷やし中華があったら､ぜひご一報を｡
