毎週火曜日に連載でお伝えしています新企画「タイの屋台の基礎知識」。これまでに、クイティアオムー(豚骨スープ麺)、クイティアオヌア(牛骨スープ麺)、クイティアオガイ(鶏スープ麺)、クイティアオペット(アヒルスープ麺)と紹介し、いよいよ残るは4種類。ひょっとしたら、今回が最も日本人には馴染みが薄いかもしれません。でも、美味しいんですよ!
今回紹介するのは、牛骨・豚骨めん専門のお店です。タイ語で「ルア」というのは、「船」の意味。たいていのお店では、店頭に小舟がどーんと飾られていますので、すぐそれと判断がつきます。
スープと具材
「クイティアオ・ルア」は、濃厚な煮込みスープが特徴です。牛骨と豚骨から合わせ取ったスープには、旨味が凝縮しています。大根、にんにく、パクチーの根っこなどが入っています。
一般的なトッピングは、牛・豚つみれ、モツ、煮込んだ牛・豚肉などで、野菜はスィートバジルや空芯菜。麺にスープをかける前に生血を入れるのが最大の特徴です。
ちなみに、ほとんどのお店では、揚げた豚の皮を売っています。クイティアオ・ルアには欠かせない〝付け合せ〟です。一緒に食べると、本当に最高!
このほか、焼き豚つみれもよく合います。デザートなら、「ขนมถ้วย」ココナッツニルク蒸し菓子などがいいでしょう。
なお、生血が入っていることをはっきりとさせるために、「クイティアオ・ナームトック」と呼ぶこともあります。
おススメの一品と注文の仕方
今回、ご紹介しました牛骨・豚骨スープ生血入り麺。おススメの一品は、ズバリ「牛骨スープ生血入り細めん牛肉乗せ!」。これで行きましょう!
タイ語では、เส้นเล็กน้ำตกเนื้อと表記し、カタカナ書きにすると「センレック・ナームトック・ヌア」となります。「ヌア」は「牛肉」のこと。さあ、さっそく注文してみてくださいね。
タイと言えば屋台、屋台と言えばタイというほどに馴染みの深い屋台文化。街には星の数ほどの無数の屋台がひしめき合い、人々の食欲を満たしてくれている。種類も多岐にわたり、麺、おかずかけご飯、揚げ物、シーフード、菓子など…。その迫力や豊富さには、しばし圧倒されるほど。新企画「タイ人直伝!タイの屋台の基礎知識」では、anngleの若きタイ人ライターが屋台料理の隠れた魅力、種類、注文の仕方、イチ押しの店などを連載で一挙ご紹介!これだけあれば、もう貴方も、タイの屋台通に!(取材・文:プーたろう)