日本最大のベーグル専門店で知られる「BAGEL&BAGEL」の海外1号店が21日、バンコク・プルンチットの「パークベンチャービル」1階にグランドオープンした。午後3時過ぎから始まったオープニングセレモニーには、日本からも関係者が多数参列。詰めかけた買い物客らに日本で進化した本場の味覚が振舞われた。
ベーグルは、小麦粉と水、練り込み素材が基本的な原料。一般的なパンに使用されるバター、卵、牛乳などが加えられていないことから脂肪分やコレステロールが低く、シンプルで噛めば噛むほど旨味と甘味が出るのが特徴。
南ドイツ、ポーランドなど中央ヨーロッパが発祥ともされるが、19世紀末以降、アメリカ大陸に広がり一気に世界中に広がった。必要以上の添加物がないことから
健康食品ともされ、日本でも20世紀末以降、本格的に市場に出回るようになった。
「BAGEL&BAGEL」は東京に本社があるドリームコーポレーションが運営。同社の林浩喜社長は商社勤務後に渡米。米大学院でサービス経営学を学び、American Institute of Baking(AIB)でベーグルコースを修了した。1997年に日本国内1号店をオープンし、現在、北海道から九州まで約70店舗を展開する。
かねてから海外進出を検討していたが、初めてとなる海外1号店をタイに選んだ。オープニングセレモニーで林社長は「タイの大地とタイの人々が好き。パートナー企業の熱意を受け、タイ進出を決めた」と挨拶した。
タイの海外1号店で販売されるのは、日本と同じ14種類のベーグル。シンプルなプレーンのほか、ブルベーリー、抹茶、トマト、オニオン、ココア、豆乳、シナモンなどがある。
日本でのベーグルの歴史は浅いが、良質な素材へのこだわりや、丁寧な制作工程が評価され、日本産のベーグルの人気も高い。最近の健康食志向の高まりもあって、日本発のベーグルがタイで大ブレイクするかも!