犬も歩けばクリニックにあたる
タイを旅したことのある人の中には、夜のお姉さんたちやニューハーフショーで美しい女性たちを見たことがある人もいると思います。そういう業界で働く女性の中には美を追求し、何らかの施術を受けている人も少なくない、といいます。
しかし、街を歩けば美容整形クリニックは多く、ショッピングセンターの中にもスリミングサロンと並んで「ボトックス」「IPL」などの文字が並ぶ美容クリニックがあったりします。しかし、こんなにクリニックがあるけど、本当にそんなにみんなしてるの?と思い同僚に話をもちかけたところ「知らないの?うちの会社にも整形してる子何人もいるよ」との言葉が返ってきました。それもプチではなく、がっつりと。
社内整形事情
Yさんは元々清楚系で、見るからに真面目なお嬢様でした。ところが数年前の恋愛をきっかけに大きくイメチェン。バッチリメイクにコンサバファッション、髪も茶髪に変えて派手系女子に。そしてそのときに鼻もお直ししたそうです。言われてみてから彼女のFacebookで確認すると、たしかに違う…。現在、社内整形事情に最も詳しいのが彼女です。(本人も隠してない)
Nさんは3年ほど前に入社しました。お願い事をするといつもニコニコと対応してくれます。ある時「もしかしてちょっと顔立ち変わった?」と思っていたところ、同僚から「お直ししたらしい」と聞きました。そしてまたしばらくすると「あれ?」。今度はFacebookで確認すると、以前に比べて顎がほっそりしています。板野友美風の顎、といえばわかるでしょうか。その後、体調を崩して長期入院していたのですが、そのときももしかしてお直ししたのでは…という疑惑が拭えません(たぶん胸もしてる)
Sさんはベテラン社員。年齢ももう30代半ばというところでしょうか。連休のあと、大きなマスクをして出社しました。「ああ、休み明けで疲れがでたのかな。大変だな」と思っていたのですが、よく見るとなんだか様子がおかしい。あまりジロジロ見るわけにもいかないので、通りすがりなどに観察していると鼻にガーゼが貼ってある!そんな、堂々と!数日後、テープとマスクがとれたのですが、鼻筋を高くすると目頭がつられてきつい顔になるのだということを初めて知りました…。
「顔は韓国、身体はタイ」が変わりつつある?
ひと昔前は「顔の整形するなら韓国、身体の整形ならタイ」というくらい、タイでの整形は性転換手術や豊胸手術が良いと言われてきました。ですが、最近はリトルチャイナタウン界隈でも鼻にテープを貼って歩いている中国人観光客を見かけることがありますし、韓国系のクリニックが進出してきたりと、色々と市場にも変化が訪れているようです。元々美への執着が強い人が多く、特に鼻のコンプレックスが強いタイ人。思わぬところで意外と経験者がいるものなのだと知り、そう思って待ちゆく人を見ると「あ、あの人も!この人も!」と思ったり。
ちなみに数年前の相場ですが、1万5千バーツ(約5万円)でそれなりのクオリティの鼻の手術ができると聞きました。iPhoneよりお安いこの料金、高いとみるか安いと見るか?