強い紫外線の影響から「独自」の進化を遂げたタイのカラー文化。最前線を行くMichiko Taokaからの報告
靴とバッグ、ベルトなどの小物は、できるだけ黒系なら黒系、茶系なら茶系と色を揃えるのが基本です。靴が茶系なのにバッグが黒だったりその逆だったりすると、いかにも野暮ったく見えてしまいます。
ただし、明るい色を使う場合は要注意。必ずしも同系色で揃えるのが正解とは限りません。上下を地味なモノトーンでまとめて、バッグと靴だけポイントカラーというコーディネートはアリです。
とはいえ、実際にド派手な色をあわせてみると、靴とバッグだけが全身から浮いてみえる、なんてことがあります。そんなときは、バッグか靴かどちらか一方にだけ色を取り入れ、もう片方は服と同系色のベースカラーをもってきましょう。
色のマイナスをして、バランスを調整することを試してみてください。
どんなに派手な色を使ってもハズさないポイントは、バッグの色と洋服の色をどこか一か所でも同じにするとバランスがよくなります。極端な話、トップスの縁取りとバッグの色を同じにするだけでも統一感がアップして、まとまりのあるコーディネートになります。
反対に洋服がカラフルなら、バッグや靴は控えめに。小物でさらに色をプラスしてしまうと、ガチャガチャとした、うるさい印象になりがちです。
また、同じ黒い小物をプラスするのでも、素材が皮なのか布なのか、光沢があるのか、つや消しなのかで印象が大きく変わります。色みは抑えたいけど、ちょっと派手さをプラスしたいと思ったら、ラメやスパンコールなど、キラキラ素材をあしらった小物を加えてみるのもGOOD。
服とのバランスを考え、足し算すべきか、引き算すべきかを考える。これが小物を選ぶときの鉄則です。
町でいろんな人のファッションを見ていると、全身ベースカラー(黒・紺・茶・白・グレーなど)でコーディネートしている人が結構います。黒やグレーの洋服に、バッグや靴も黒。町にはビビットな色が溢れているのに、色みがないと存在が沈んでしまいます。
ふだん地味な色ばかり選んでいるなと思ったら、小物で色を足す「プラスの発想」を。逆に、クローゼットのなかに色が溢れている人は、「マイナスの発想」を意識して、色の足し算と引き算をうまく使い分けてみるといいですよ。