強い紫外線の影響から「独自」の進化を遂げたタイのカラー文化。最前線を行くMichiko Taokaからの報告
色の着こなし術をマスターするには、トライ&エラーは避けて通れません。とはいえ、いきなりスーツの色をガラリと変えましょうなんてムチャは申しません。
料理の味付けをするとき、いきなりドバっと塩コショウを入れないのと一緒。味をみながら少量ずつ加えていくように、色も鏡で確認しながらちょっとずつ足し、段階を踏んで使える色数を増やしていきましょう。
第一のステップは、ベースカラー(黒・紺・茶・グレー・ベージュ・白)に差し色として、明るくあざやかな色を1色プラスしてみること。ここで問題になるのが、「どんな色をどれぐらい足すか」です。
まずは色。もっともハズレが少ない選び方はまずは自分の勝負カラーを知ることですが、気分や好みにあった色をセレクトする方法がおススメ。さらにおススメなのは、いくつかある流行色のなかから、自分に似合う色をピックアップするやり方です。
次に、色を足す分量。全身を100%とすると、プラスする分量は5から15%程度と控えめにするのがコツです。どれぐらいかわからない、という人もいるかもしれませんが、そこはファジーにだいたいでOK。
目安としては、5%ならネックレスやスカーフなど、本当にちょっとしたモノ。10%はレギンスやバッグなど。いずれにしても服そのものというより、プラスアルファで身に着けるものが中心になります10から15%になると、ジャケットの下からのぞくインナーなども加わってきます。
この程度の分量だと、「ちょっと派手すぎるかな」と感じるぐらい鮮やかな色をもってきても大丈夫。じゅうぶん全体のバランスは保てます。
最近はファストファッションなどで、カラフルなアイテムがプチプライスで買えますので、そうしたショップを利用して、ぜひ、「これまで身に着けたことがない色に挑戦する!」くらいの心意気で、初めの一歩を大胆に踏み出してみてください。