強い紫外線の影響から「独自」の進化を遂げたタイのカラー文化。最前線を行くMichiko Taokaからの報告
私が開催するカラー講座ではまず、「あなたのクローゼットのなかには、何色が多いですか?」と聞くことにしています。すると、ベージュ、グレーなどいろんな答えが返ってきます。なかでもダントツに多いのは「黒」という答え。「無難なので黒ばかり着てしまいます」という相談もよく受けます。
黒には、都会的で知的な雰囲気があり、センスのよさをアピールするにはもってこいの色。着こなしによって、エレガントな印象にもクールな印象にもみせることができる。しかも、どの色ともあわせやすく、着やせ効果もバツグン!まさに万能色です。
でも、黒を着る人になかには「とりあえず黒を着ていれば安心」と、黒に逃げている人も多いのではないでしょうか。
黒をはじめとして、グレー、ベージュや茶、紺、白など他の色と組み合わせやすい色をベースカラーといいます。
「色をうまく着こなせない人」とは、つまりはベースカラーばかり着ている人のこと。
もちろん、ベースカラーを着てはいけないということではありません。ただ、全身をベースカラーで統一してしまうと、地味な人へまっしぐら…です。
第一印象は、視覚からの情報で9割方決まってしまうといわれていますが、色は瞬間的に自分の個性をアピールできる有効なツール。印象の薄い地味な人にならないためには、1色でもいいから、ベースカラーに色を加えていただきたい。
明るい色を1色プラスするだけで、あなたの装いはぐんと華やかになります。
とはいえ、その1色をどう選べばいいのでしょうか?
誰にでも必ず、その人に「似合う色=勝負カラー」があります。
勝負カラーがあらかじめわかっていれば、膨大な色の選択肢のなかから「どれにしよう」なんて悩む必要はありません。しかもあなたに似合うと太鼓判が押されている色。自信をもってファッションに取り入れることができます。
最初は、その色をスカーフやバッグなどの小物に少し足せばOK。そのうち、「じゃあアイシャドウの色も合わせてみよう」とか、「同系色のネックレスをつけてみよう」とか、だんだんと色をプラスしていけるようになります。
もしあなたが色をうまく着こなせないと日頃から思っているなら、まずは勝負カラーを知ることからはじめてみましょう!マンネリ化を防ぎ、新たな自分発見の第一歩になってくれるはずです。
次回は似合う色の見分け方をお伝えしますね!