先月の話になってしまいますが、東南アジア最大の製造業向け展示会Manufacturing Expoに行ってきました。年々規模を拡大し、ASEAN全域から出品者や企業が集まる大きなイベントで、今年は6月21日~24日の4日間に渡って開催されました。
日系の製造業が多いタイにおいては、この展示会では色々な情報交換や商談が日本語で行うことが可能です。そのため最寄り駅で電車を降りたらそこはまるで日本!日本人がこんなにいたのか!?というくらい日本から来たであろう背広姿の人や、タイの日系企業で働いていると思しき作業着姿の日本人がたくさんいました。また、ジャケットを着ているようなタイ人女性は通訳さんでしょうか。本当に多くの日系企業と日本人がタイに関わっているんだな、と感じます。
そんな中、ちょっと気になったことがいくつかありました。
大きなブースがない
景気の悪化をうけてなのか、目玉となるようなブースがなかったように思います。製造業の展示会なので大型の機械やロボットアームなどが置いてあるのですが、ブース自体に凝ったものやスペースを大きくとったものがなく、会場が広い割にはちんまり感が拭えなかったように思います。
人出が少ない
最終日はそうでもなかったようですが、平日の開催期間中は人の出がまばらな気が。景気のせいなのか、会場が広くなったためなのか…。
CHINAブースが多い
ASEAN全域から集まっているのでシンガポールやマレーシアの国名を掲げたブースなどもあるのですが、その他に台湾や中国のブースが。小さなブースで、テーブル1つに商品とパンフレットを並べているようなところが多いのですが、数がすごく多かったように感じました。技術的なことはわかりませんが、「技術のニッポン」も危ういのではないかという勢いを感じました。会場内にも中国語を話す人が多く、タイへ進出してきている企業が増えているのを感じます。
タイ企業が頑張っている
SAIJO DENKIはタイの企業で、エアコンなどを作っています。見たことがある人も多いかと思いますが、れっきとしたタイ企業。今年はこんな形で存在感をアピール。規模としては日系企業には及びませんが、自前で開発を行っているということで今後の動向は注目に値すると思っています。
毎年この時期に開催されるManufacturing Expo、日本から中小企業も参加していますのでタイおよびASEANの製造業のトレンドを知るためにも一度足を運ばれてはいかがでしょうか?タイに進出している日系企業の多くは製造業です。そこに働く人達やタイの製造業の動向を知るにはいい場所だと思いますよ。
公式サイト:
www.manufacturing-expo.com/