創設100年を記念してタイ王国空軍(The Royal Thai Air Force、略称RTAF)の音楽隊が29日、バンコク北部のチャトチャック公園で野外記念コンサートを開いた。会場には、休日を楽しむ市民や士官学校の生徒ら多くが集まった。
コンサートでは、メンバーが日ごろからの練習の成果を披露。難度の高い演奏で、観客を魅了した。後半の部には女性ユニットも登場。大きな拍手が会場にこだました。
RTAFは1913年11月の創設。「タイ王国空軍の父」とされるルアン・サックサンラヤーウット少佐ら3人が操縦技術などの取得のため渡仏、8機の航空機とともに帰国した日が「記念日」に充てられている。
創設当時のタイ王国空軍。RTAFの資料から翌1914年には、航空基地としてドンムアン空港が開港。重要な戦略拠点となるとともに、航空部隊も拡充。第2次大戦直前には独立した「タイ王国空軍」として組織再編され、現在に至っている。日本の空軍創設以前から、タイには空軍が存在していた。
昨年末現在、11航空団、教育学校1校、300機を超える航空機を保有している。