民間の信用調査機関「帝国データバンク」によると、経済開放が進むタイの隣国ミャンマーに進出する日系企業は昨年10月末時点で91社に上り、2010年の52社に比べて39社増(75%増)、1.8倍の規模に達したことが分かった。
このうち、年商区分で1000億円を超す大企業が2年前の83.3%増、22社を占め、全体の4分の1に。本格的な日系企業の進出が始まったことを裏付けた。一方、年商10億円未満の小規模企業も2年前の13社から27社に倍増。市場の縮小が続く日本を飛び出し、新天地で新たな商機をつかもうという企業経営者の姿が浮き彫りとなった。
業種別では、卸売業が34社と全体の37.4%を占めトップ。サービス業や運輸・通信業も大きな伸びを見せるなど、日系企業の進出を物心ともにサポートしようという動きも目立った。
進出企業の本社所在地としては東京がトップの約半数を占めたが、大阪や愛知など全国17都府県にも。ミャンマー進出の動きは、全国区に波及したと言ってよさそうだ。
帝国データバンコクのニュースリリースはコチラ。