認めると値段跳ね上がる!タイのHIV感染患者が特許化に反対要請。

HIVウィルスの感染によるAIDS患者のグループがこのほど、タイの商務省知的財産局に対し、製薬会社が抗レトロウィルス剤(ATR)の特許申請をしても認可しないよう求めていたことが分かった。1990年代当時、全労働人口に対するHIVウィルスの感染者が世界でも高いとされていたタイ。国の啓発啓蒙政策で一時の深刻な事態は脱したが、患者の苦しみは今なお続いている。

英字紙Nationによると、問題となった抗レトロウィルス剤は、米のバイオ医薬品製造会社「Gilead Sciences社」が製造するTenofovirとEmtricitabineの混合錠剤。

知財局の担当者は態度を明らかにしていないが、患者グループによれば、錠剤は同社でなくても製造が可能。仮に特許が認められた場合、現在、標準30錠で800バーツ(約2000円)あまりの抗レトロウィルス剤が最高で20倍ほどに跳ね上がる可能性があるという。

患者の多くは経済的にも恵まれていない家庭の出身者が多く、指摘のとおり値上げとなれば継続医療の中止を意味しかねない。政府当局が患者グループの訴えにどう対応するかが注目される。

タイではウイルス感染に関する知識が国民全体に広がり、1990年代初頭の爆発的な増加傾向は改善されたが、それでも全労働人口に対する感染率はなお高いものと推定されている(日本は1%未満)。

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