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中国のチカラで2023年に完成するタイ高速鉄道

タイの高速鉄道
タイの高速鉄道

地元紙によると、ソムキット副首相は中国が協力するバンコク〜ノンカーイ県(総延長606キロ)を結ぶ「高速鉄道計画」を、2023年までに完成させる方針を示しているそうです。先日、同副首相は計画遅延に不快感を示し、所管する運輸省をせっついていましたが、政府として全面支援することを決めたようですね。多くの方は「きっと遅れるだろう」「本当に進んでいるの?」と思っていたことでしょうが、本当に着工していたようです。

第1区間は工事進捗45%

報道によると、第1区間のバンコク〜ナコーンラチャシーマー(253キロ)間は、2017年12月にナコーンラチャシーマー県内のクランドン駅〜パーンアソーク駅3.5キロ区間で着工され、工事進捗は45%だそうです。そして、最新のニュースによると、3月6日、第2区間となるナコンラチャシーマー県内のシーキュウ-クッチク間(11キロ)をタイ建設会社シビル・エンジニアリングと工事契約を締結したそうです。契約額は31億1498万バーツで、4月にも着工される予定(工期540日)。残り12区間のうち5区間は4月11日に入札を行い、7区間も同月中には入札を告示するそうです。

遅れながらも進む工事
遅れながらも進む工事

中国の本気度

一方、ノンカーイ県の先にあるラオス側(ビエンチャン〜中国・昆明)の高速鉄道工事は順調に進んでおり、予定通り22年の開業を目指しています。2年前、私が昆明を訪れた際にラオスへ向けた高速鉄道はかなり完成していた記憶もあり、あながち外れていない気もします。中国政府が提唱するシルクロード経済圏構想「一帯一路」が、中国にとって重要であることも頷けました。中国から直接繋がるラオス側の目処が立ったことで、今度はタイ側に力を注ぐのかもしれません。

タイの高速鉄道イメージ

付け入るスキはある?

米中貿易戦争によって、タイ進出に拍車をかけた中国企業の存在も気になります。中国の出方を軽視したり、敵視する方もいるかもしれませんが、ネット業界ではタイEコマース業界トップのラザダ(中国・アリババ・グループ)の躍進や、親会社のアリババ・グループが、タイ政府の推し進める東部経済回廊構想への大型投資を約束するなど、目下、一帯一路は確実にタイを進軍中です。現実を目の当たりにしないと気づかない人も多いでしょうが。

中国の新幹線を、一昔前の事故を理由に軽視していた私は、前述の昆明付近の高速鉄道建設の現場や、カンボジア奥地の橋や道路といった重要インフラの側には「中国援助」という看板が立ち並んでいました。5000社以上の日系企業や3000店以上の日本レストランなど、タイにおける日本の影響力は大きいと信じたいですが。素直に「中国はスゴイな!」と思ってしまいますね。

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