国及び地方の長期債務残高に政府短期証券等を加えた総債務残高いわゆる国の「借金」は、世界各国の中でも日本が最悪の水準にあり、国の経済規模を示す国内総生産(GDP)に対する比率は2009年以降200%を超え危機的な状態にあることを示したのが今回のデータ。
一方、タイはバーツ危機のあった1997年以後しばらく50%を超えていたが、現在は30~40%台で推移しており、違いは一目瞭然。財政の立て直しが論議されているアメリカでも100%を超える水準で、日本の「借金依存」が際立つ。
財政破綻が問題となったギリシアでも、政府総債務残高の対GDP比率は160%台。同様に財政危機の続くイタリアでも120%とせいぜいが100%を超える程度。これは、ただ事ではない?
さまざまな統計データを元に、タイと日本、タイと世界を比較するコーナー。題して「数字で見るタイ事情」。ビジネスや経済ネタだけに限らず、タイ社会のちょっとした話題をご提供。不定期掲載。