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タイで現地採用として働くために必要なこと

タイで現地採用として働くために
タイで現地採用として働くために

先日、こんな記事を読みました。

貧困化するタイの日本人――月給9万円コールセンターの実態とは?
nikkan-spa.jp/1190009

「貧困」とはかなり過激なワードを使っているなぁ、と思いますが、ここに書かれていることはタイで現地採用として暮らす私たちのひとつの側面を表していると思います。

そもそも現地採用とは

現地採用とは、自らの意思でタイに来て(ここが会社命令の駐在員との大きな違い)、ローカルスタッフとしてタイ人のスタッフと同じ採用基準に照らし合わせて採用されています。給与や福利厚生などはタイ人スタッフと同じテーブルの上に乗せられることになりますので、同じ日本人でも駐在員とは異なる採用基準・待遇となります。そして税収確保、人手不足、スキル不足解消の観点からも外国人労働者は歓迎されているのは事実ですが、一方でタイ人の雇用を守る必要がありますので、外国人雇用については法律により各種の基準が設けられています。「給与5万バーツ」「日本人1人採用につきタイ人4人採用」などはよく知られたところです。(ここではこれ以上詳しくは触れませんので、興味がある人は自分で調べてくださいね)

バンコクのビジネス街アソーク
バンコクのビジネス街アソーク

上記記事で触れられているコールセンターは、タイにありながら、日本にいる日本人向けに日本語でサービスを提供しているビジネスで、「安く日本人を使っている」という見方ができるのも事実ですが、一方で「ネイティブの日本語話者をつかって日本水準のサービスを提供できる高品質な事業」ともいえます。日本語が堪能なタイ人であれば、給与は新卒で3万バーツほどというのが相場ですので、上記記事で触れられている「9万円ほど」というのはタイの「ローカルスタッフとしての基準」にほぼ合致していることになります。そしてこれらの企業はタイ政府によって恩典企業として認定を受けており、「給与5万バーツ」などの基準が緩和されていますので、決しておかしな話でもありません。

タイから日本品質のサービス
タイから日本品質のサービス

タイで働くことはプラスになるのか?

さて、タイで働く理由は人それぞれで、日本ではプライベートの充実など考えられなかったから、という人もいれば、ちょっと海外で働いてみたかった、という人、自分のキャリアの中のひとつのステップとして、という人もいて、一概には括れません。かつては「タイでの職歴は日本に帰ってからはつかえない」などといわれたりしたものですが、必ずしもそうとは言い切れないと、10年近い現地採用生活で様々な人たちをみていて思っています。

帰国後に日本でも活躍
帰国後に日本で活躍する人も普通にいる

ただし、いずれにしても他者と比べて自分の生活を卑下したり、優越感に浸るのはハッピーになれる方法とは思えません。自らが望む生活はどんなものか、今いる場所でどのようなキャリアを積みたいのか、もしくはプライベートではどんな生活をしたいのか、は自分基準できちんと考えておく必要があると思います。 貧富の差が激しいタイですが、日本人在住者の間でも様々な格差があります。 5万バーツで採用される人もいる中で、新卒タイ人(でも日本語はできる)と同程度の給与となると、生活スタイルに差がでてしまうのも事実。また、5万バーツもらっていても駐在員との生活レベルは格段に異なります。

スキルアップする現地採用人材
スキルアップする現地採用人材も多い

大手日系企業で役職付+駐在員と変わらない待遇を手に入れる人、タイ人上司の下で働く人、社長の直下で私的秘書のように働く人、働く理由と同じように働ける場所は色々あります。逆にいえば誰にでもチャンスは開かれており、ある程度の運やコネも必要とはいえ、努力によって望むような仕事と生活を手に入れることもできるといえます。

自分基準の必要性

タイに限らず、海外生活においてきちんと自分の中に指針を持つことは、非常に大事なことだと思います。コールセンターで働き、「貧困化」と言われたとしても、自分の価値基準がお金を中心としてなかったら「貧困の自覚はないし、その代わり◎◎を手に入れられて幸せ」というでしょう。誰であろうとどこであろうと自分らしく暮らせるための「自分基準」をしっかり持つこと、これが現地採用として働く上で最も必要なことだろうと私は思います。

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