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19回目のタイ軍事クーデター宣言から2ヶ月が過ぎて

タイ軍事クーデターから2ヶ月・・・
タイ軍事クーデターから2ヶ月・・・

タイ軍事政権になってからそろそろ2ヶ月・・・

タクシーの運ちゃん(運転手)と世間話になると当然ながら支持派と反対派にわかれるが、反対派は『早く選挙を始めてほしい、外国人観光客が居ないせいで、その日の借用代(車を借りる相場は500バーツ/日)も払えない』と文句を言い、支持派は『どうせ今の状態で選挙をしたって、また前と同じに戻る。政治家や利権家の汚職を洗いざらいし、キレイにしてから。あと2-3年は軍に政治を頑張ってもらいたい。』と言う。

筆者、そして筆者の母も支持派だ。

母はイライラばかりしているタクシーの運ちゃんへ『あなただけでは無く、他のタクシーも大変と言っているわ。それにタクシーの数も溢れすぎているから、客の奪い合いね。あまり罵声を出したり態度が悪いとお金が逃げて行くわよ(笑)』とこれ以上政治の話をしないように釘をさす。そうでもしなければ横暴な運転を続け、他に面倒くさいことを呼び寄せかねない。

クーデター宣言後、2ヶ月間で実現されたこと

さて、ここではデモクラシーの理想や云々についての議論は避け、何がこの2ヶ月で実現したか筆者が知っている限りのその事実だけを列挙する。

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1.農民に代金が支払われた。よって、農民の自殺者が無くなった。

2.バンコク市内に隠されていた沢山の銃や爆弾物を確保。計画されていたテロに使用するため各地から集められてきたと推測される。警察の検問があるにも関わらず。。。

3.不法滞在者の取締り、特に隣国のカンボジア人。2年前の赤派によるバンコク暴動では、カンボジア人が沢山雇われていた。米の買取りによる在庫数が政府の記録と不一致であることから前政府関係者の横流しが発覚。

4.バンコクやプーケットでマネーロンダリングに加担していた警察やそのビジネスを一掃。尚、警察組織の最高官であったタクシンの弟は罪を問われている。
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インラック元首相は全くメディアに出ないが、恐らく軍の敷地で関係者の調査に協力しているのだと思う。毎日テレビでは決まった時刻になると、軍による特定人物の呼出状が読み上げられている。そのリストは日々更新しているようだ。

兄タクシンはカンボジアで自分の支持派達と新しい国を作ることを自身のメディアチャンネルで宣言したらしいが、当然ながらフン・セン首相(カンボジア)がそんなことを許すハズが無くタクシンを入国禁止にし、利益共有の両者の関係は無くなった様子。

元反政府派代表のステエ―プは出家して坊主になった。

日本では英国のようなシャドーキャビネットが必要だ

軍事政権になった際に日本の親族や友人から心配の御連絡を頂いたが、軍のおかげでバンコク暴動が阻止されてよかったと答えた。

恐らく日本も軍事政権が敷ける体制であったならば、3.11後の福島原発はロシアのように速やかに石棺されていたかと思うし、日本が手本にしているイギリスが同じような危機に接した場合は、シャドーキャビネットがトップダウンで措置を執行するであろう。

一度破綻したJAL(日本航空株式会社)は稲盛元会長によるトップダウンの倹約主義により、黒字経営に復活した。時として民主政治は機能不全に陥らせる病気となる。特に危機管理という場合においてはそのようだ。

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