タイの刑務所は昔のまま
タイにあるほとんどの刑務所は収容能力を超えており、昔の古い設計のままで受刑者も常に不衛生な状態で生活をしている。 そんな中、一部の大学では刑務所内の環境改善を考える授業を行っており、建築学科の学生が囚人の生活環境をより”人道的”なものにするための設計考案に取り組んでいる。
新提案”ツリーワード”
今回、モンクット王工科大学の学生が考案したのは“TREEWARD”「ツリーワード」と呼ばれるデザイン。
混雑した部屋の床で寝ている囚人の気持ちを開放するため、花などの植物が置けるベランダと屋外が一望できるスペースを設置。
限られたスペースを最大限に活かすために2階との間に中二階を設置。食堂の床タイルや壁の色まで細部に渡って細かくデザインされている。
考案した学生:
「色を変えることで、受刑者に心理的な影響を与えられる可能性があります。タイの刑務所の壁はほとんどが白。例えばオレンジのような明るい色は、ポジティブ思考に役立ちます。」
国と大学の取り組み
タイには現在約36万人の受刑者がいるが刑務所の収容人数は約25万人。超過する刑務所の人口密度は囚人にとっての新たな「罰」にもなっている。そんな社会問題を解決するために国は定期的に大学と協力して環境改善を行っている。
source:Khaosod/Bangkok Post
edit by:yosuik