鳥山明に感化されたタイを代表するグラフィティーアーティスト「MAMAFAKA」の早すぎる死

タイグラフィックアート業界の天才、MAMAFAKA（Pharuephon Mukdasanit）が、先週末プーケットのカタビーチでのサーフィン中に気絶。病院に搬送され48時間の昏睡状態が続いた後、35歳の若さで息を引き取った・・・・

目を閉じてしまったタイの天才グラフィーティーアーティスト

グラフィックデザイナーとしてタイで有名な広告代理店「オグルヴィ＆メイザー」や「creative juice」にて制作を続けた後、2011年に独立。彼はエキセントリックなグラフィックアートを武器にコンバース、バンズ、スミノフ、いすゞ自動車、M150（栄養ドリンク）、Preduce（タイのスケートボードブランド）など有名企業のアートワークを担当し、同時に野外フェスではキャラクターによる空間演出なども手掛けた。

長期滞在者なら街なかで一度は見たことのある大きな目玉で体が毛で覆われたキャラクター「MR. HELLYEAH!」は、鳥山明の影響を受けた作品として存在感が大きく、タイのグラフィティ業界においても欠かせないキャラクターだった。

日本の漫画を漂わせるMAMAFAKAの作品 — 日本のキャラクターが紛れ込んでいるMAMAFAKAの作品

最近ではタイを代表するストリートファッション雑誌「CHEESE」の第3回CHEESE AWARDSで最優秀アーティスト兼イラストレーターアイコン賞を受賞。同時に彼の才能はタイ国内のみならず世界的なデザイン誌にも取り上げられ、さらに海外に展開していくだろうと期待されていた中での35歳という若すぎる突然の死。