今回のタイの大洪水の容量を可愛らしくクジラに置き換えて説明、個人が落ち着いて過ごすことが大事とのメッセージを伝えているアニメーションがこちら。基本はタイ語ですが、英語のサブタイトルも付いてます。
今、何故この洪水が起こったのか。
タイ自体は毎年雨季も長く、雨もよく降る国。
確かに今年の9月の降雨量は昨年よりも非常に多かったですが、それよりも昔、まだ都市開発や工業化が盛んに行われる前は、北の山の方から降りてくる水は木々の間を通り、自然と海へ流れるようになっていました。
それが人間が木を切り倒しダムを作り、土地を整備という形でコントロールすることによって、 水が自然と海に流れ込む仕組みに異変が起きてきました。
想像を超える恐しい水量が問題
さて今回、溢れ出した水は1000億㎥とも言われています。この重さは約クジラ5000万頭と同じ。このクジラたちが街に侵入し、 人々の家に突っ込み、道路に鎮座しては行き交う車を妨害します・・・
なんとかクジラ達を海に帰さねば!という事で、通常では海へのルートはタージーン川、チャオプラヤー川、バンパコン川の3つ。ですが、このうち2つの川は既にキャパオーバー。毎日100万のクジラが海に帰っていってます。この調子だと全て帰し終えるまで約50日かかる計算です。。。
洪水の対策、解決方法はあるのか?
ではどうしたら早く海にまで返せるか?例えば今食い止めてるバンコクへの浸水を全てのエリアで大体1m(およそ胸まで)ほど流したらどうだろう?という意見もありましたが、そこで受け入れられるクジラの量はせいぜい800万頭・・・結局全て海に帰るまではまだ42日かかることになります。
じゃあどうしたら良いんだ?政府は水位を上げないようにし、バンコクに入り込まないような措置を取り続けて全てのクジラが海に流れ込むのを待っています。しかしクジラはやがて堤防を崩壊させ、バンコクの内部にも侵入してくるでしょう。有識者達はそれがいつ起こるのかという事に対し、人それぞれに意見が食い違っています。
私達は沢山の情報に日々惑わされてしまうことになるでしょう。こんな時こそ、落ち着いて状況を見極め、自分には何が出来るか、どの様な準備が必要かを焦らずに考えてください。パニックを引き起こさない為にも。
エピソード2
エピソード3