元イタリア代表でプロサッカーリーグ「セリエA」のユベントスでもフォワードを務めたスーパースター、アレッサンドロ・デルピエロに対し、タイ・ノンタブリー県にホームを置くタイ・プレミアリーグ所属「ムアントン・ユナイテッドFC」がオファー出していたとするニュースは、成約には至らなかったものの、タイサッカー界の存在を世界に知らしめた。日本のJリーグ出身選手が23人も所属するタイ・プレミアリーグ。注目度の急上昇に、関係者は大いに沸いている。
ムアントン・ユナイテッドFCがアレッサンドロ側に示した条件は、肖像権やグッズ販売権も含め2年契約、総額10億ユーロ(約972億円)。日本でも大人気のトップスーパースターの移籍話に、世界のサッカー界は一時、騒然となった。
ところが、報道が先行したこともあって、アレッサンドロ側が態度を硬化。結局、ムアントンサイドに断りを入れ、今回のオファーは流れたが、タイ・プレミアリーグの存在感は一気に高まった。
タイ国内のサッカー熱は、先の欧州選手権でのテレビ放映にも見るように、ここ数年うなぎのぼり。ここに、イギリスやイタリアなどのプレミアリーグ出身者が加われば、世界中からサッカーファンが試合観戦に押し寄せることになるのは確実。タイ・プレミアリーグの技術力、財政力、運営能力が世界に認められたことにもなり、その存在感が一気に高まるのは間違いがなかった。
それだけではない。デルピエロに続く世界のスーパープレイヤーたちがタイを目指すきっかけにもなり、タイ・プレミアリーグの人気向上とサッカー技術の底上げに貢献することは間違いないと言えた。
タイ・プレミアリーグで活躍するJリーグ出身選手もうかうか出来ない日が来るかもしれない!?