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ハジャイで 〜 タイノワンコ その6

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ハジャイで泊まったホテルの裏においしいクアイティアオ屋さんを見つけたので、滞在中に何度か通った。華僑の多いハジャイらしく、昔ながらのシンプルな豚のクアイティアオで、ほかに肉まんやシウマイなども売っていた。

夕方のまだ蒸し暑い時間帯に汗をかきながら麺をすすっていると、すぐ横の運河沿いを2頭の黒い犬がトコトコと駆けてくるのが見える。いかにも日課の散歩中といった感じで、2頭でさかんにあちこち嗅いだり、オシッコをしたりと忙しく歩き回っていた。

翌日、外出先から歩いて戻ってくると、ホテルの近くの長屋のところにその2頭がいる。私が一頭にちょっかいを出すと、近くに座っていたおばさんがニコニコしながらこちらを見ていた。私が「この犬、何ていう名前ですか?」と聞くと、おばさんは「そのこはノーイだよ。こっちがミー。あともう一頭いるよ…トン!トン! こっちにおいで!」と、長屋の中に向かって大声で呼びかける。行ってみると、中から大きな隻眼の老犬が登場した。

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トンという名の老犬は17歳の高齢で、おばさんの飼い犬だ。ずっとこの長屋で暮らしている。ミーはトンに似た丸々とした巨体で、聞くとトンの息子だという。母親は死んでしまったが、ミーの短い足は母親譲りだそう。彼も10歳を超える。

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それからノーイ。この犬だけが細身で毛が短く、血の繋がりがなさそうなのは見てすぐわかる。ノーイは元々野良犬で、いつの間にかこの長屋に居着いたから、おばさんがほかの2頭と一緒に世話をしているらしい。

しばらく座っていろいろな話をしたあとに、私はおばさんと3頭にあいさつをしてホテルに戻った。おばさんは今度ハジャイに来たらまた寄っていきなさいと言ってくれた。

ハジャイを去る日の前日に、またホテルの裏にクアイティアオを食べに行った。あんまり何度も行くものだから、そこのおばさんとおじさんとも少し仲良くなった。明日バンコクに戻ることを伝えてあいさつをし、お金を払って席を立つと、すぐ横の運河沿いを2頭の黒い犬がトコトコと駆けてくるのが見える。いかにも日課の散歩中といった感じで、2頭でさかんにあちこち嗅いだり、オシッコをしたりと…

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