タイの人たちと犬 〜 タイノワンコ その1

Last updated:

先日、タイ・サムットソンクラーム県のメークローンというところに行ってきた。国鉄メークローン線の終点で、線路上の生鮮市場が列車がやってくるたびに、いちいち片付けられる様でよく知られるところだ。

静かな駅構内の手前には踏切があり、そのさらに手前の一帯に市場が広がる。線路の上を歩いて市場へ入っていくと、両側に野菜や果物、海産物などが並べられている。売り物はレールの上にまで飛び出していて、だから列車が来るときにはそれを引っ込めなくてはいけない。物を売る人たちと買いに来ている人たち、その合間を縫うように歩いて行くと、やっぱり犬がいた。

taiwanko01 (2)

野生の動物といえば山や森、草原などの自然の中にいるイメージがあるけれど、犬は違う。犬は何万年も前から人との共存を前提に進化してきた稀有な動物で、その本質はこうしてタイの街を歩いてみるとよくわかる。犬は、人のいない空き地などよりも、

市場や屋台街、バイクタクシーの集まっている場所や、深夜はマンションの警備員の詰所の近くなどでよく見る。犬は人のいるところにいる。

taiwanko01 (3)

ここメークローン市場にも、人の生活の営みがあり、犬がいた。こうした風景はタイ国内のあちこちで見ることができる。タイの人たちの多くは、犬たちを特別に愛でるわけでも、追い出すわけでもなく、ただ共に暮らしている。

あるとき、私はそんな人と犬が共存する社会をもっとよく見てみたくなった。そうして、数年ほど前から、あちこち出かけてはタイの犬たちを撮り歩くようになった。

あなたにオススメの3本
プーケットの半野良 〜 タイノワンコ その7 プーケットの旧市街の近く、路地の入口のところで、ドリアンを並べているおばさんの周りをチョロチョロしている小さな黒い犬がいた。 「この子はね、チャオグアイっていうんだよ。今10ヶ月か、1歳ぐらいかな。そこのうちで飼っているんだよ」 どうやらこのおばさ...
流れ者ロン 〜 タイノワンコ その2 バンコクのある路地から通りに出ると、出た辺りに、もうおじいさんになる一頭の犬がいる。10歳近くにもなる老犬だ。 バンコクの野良犬は、10年も生きれば長生きだ。蚊の多い屋外での生活、不衛生な食べものと水、交通事故の危険、暑さやストレスもあると思う。それに犬...
犬のいる社会 〜 タイノワンコ その4 以前、郊外の人気のない大きな空き地で、群れで行動している野犬のグループを見たことがある。その犬たちを見て、人のいないところで野生化し、動物本来の姿に戻ったような、そんな印象を受けた。でも、犬の場合、それが自然な状態であるとは限らない。 太古の時...
Instagram Feed Instagram Feed Instagram Feed Instagram Feed Instagram Feed Instagram Feed Instagram Feed Instagram Feed
よく見られてる一本
現場写真に偶然写った白い影
警察官が撮った死亡事故の現場写真に映しだされた人の影