世界でも有名な国「ベトナム」
日本もかなり世界では有名な国ですが、ベトナムも世界でかなり有名です。ベトナムの名を世界に知らしめたのは、なんといってもベトナム戦争でしょう。僕の両親は70歳近いですが、ベトナムと言ったらベトナム戦争というイメージだそうです。
冷戦下の、東西(米国を中心とした自由主義諸国と、ソ連を中心とした社会主義諸国)の代理戦争で、あの米国が負けた戦争としても有名です。米国が負けたと言っても、米国にミサイルは一つも落ちていません。その戦場は、ベトナムでした。
この戦争は長い戦争だったために、世界中で反戦運動が起きた戦争だったようです。日本でもベ平連という組織があり市民運動が日本中に巻き起こった有名な歴史があったようです。また、1975年に終わったので、日本よりも30年以上長く戦争をしていたことになります。しかも主戦場はベトナムなので、戦争によって得た被害は本当に大きかったはずです。
結果として、ホーチミン率いる北ベトナムが米国が支援する南ベトナムに勝ち、統一してできたのが今のベトナムです。正式名称は、ベトナム社会主義共和国。
そう、ベトナムは社会主義の国でもあります。この点は中国と同じです。
改めてベトナムを知る映画
ベトナム戦争に関してはいろいろな書籍や映画などが出てますが、Netflixにある「The Vietnam War」が議論を起こしておすすめなので、是非一度見てみてください。
※ベトナム国内では放映禁止になっているので、ベトナムからは見ることができません。
戦争の細部の話はしませんが、なぜ戦争の話をしたかというと、今注目されている経済発展も何もかも戦争が終わって平和になってからやっと始まったことだからです。日本にいると戦争の話はみんなしたがらないのですが、20世紀のアジアの国々は戦争抜きには語れませんし、戦争が終わった国から発展しています。
www.netflix.com/ro-en/title/80997770
奇跡的な復興を遂げた国「ベトナム」
日本も1945年の終戦後から奇跡的な復興を遂げた国ですが、少なくともベトナムはその30年後も戦争をしていた訳です。日本も本土爆撃を受けましたが、ベトナムはベトナム本土で南北で戦争をして、米軍が秘密裏に人道に反する枯葉剤やナパーム弾まで投下した国です。
どれほど被害が大きかったでしょうか。今は教科書に出ているかどうかわかりませんが、一つの体に二つの頭ベトちゃんドクちゃんはまさにベトナムの話です。しかし、今のハノイとホーチミンの街を見ると、戦争をイメージするのが難しいほどに奇跡的に発展を遂げていると思います。
このベトナム戦争と、30年プラスアルファの時間差があることは、ベトナムを見る上で大切な視点だと思います。そういう事情もあり、僕はこのベトナムに対して本当に平和に豊かになってほしいと強く感じています。これからの10年20年でどのようにベトナムが変化していくのか、とても楽しみです。