バンコク・トンローのソイ19近くにある小さな八百屋。朝と晩だけ店を開け、売り物がなくなったら閉店という一風変わった店だが、それ以上に店番をする名物おじさんには、ただただ驚くばかり。
「これは300gだから15バーツ。これは1本5バーツで20バーツ…」。呪文のように計算を始めるおじさん。全てを袋に詰め終わったころ、「はい、〆て、145バーツね!」と客に値段を告げる。
その計算の早いこと。電卓もソロバンも使わず、暗算だけ。どうして、そんなに早く計算ができるのか尋ねてみたが、おじさんは笑うだけ。
しまいには、指を差し出し、日本語で「イチ、ニ、サン、シ、ゴ…」。さらには中国語で「イー、アール、サン、ウー、リュー…」。むむむ、このおじさん、只者ではない?!