サワディーカップ!薬局小僧のいいだです。今日から新連載がスタート!
今回の連載では、タイと日本における薬事法の違いから生まれるお薬事情の違いをご紹介して参ります!早速ですが、第1回は”抗生物質”について。
皆さんは抗生物質と聞くと、どんなご想像されますか?多くの方は、『強い薬じゃないの?』『それは処方箋指定医薬品でしょ?』というイメージではないでしょうか。実は僕も2年前までそのように思っておりました。僕が薬局でお仕事をして分かったことは、抗生物質とは微生物や生態の増殖と働きを阻害するものと定義されており、ただ『強い』わけでも『お医者さんしか扱えない薬』なわけでもないということ。そして服用方法さえ問題なければ、実に使える薬なのだということでした。
日本では、抗生物質は処方箋指定医薬品として認知されておりますが、ここタイでは薬剤師の管理の下、薬局店頭で処方する事が出来ます。考えてみれば当たり前ですが、日本の薬事法が全世界に適応されるわけではないですよね?国が変われば薬事法も変わります。
実際に店頭ではこの様に並んでおり、食あたりによる下痢、ウイルス性の風邪、体内へばい菌が入るのを防ぐために、薬剤師と相談の上で処方しております。ご来店頂くお客様の中で最も身近な使用用途は、ズバリ下痢でしょう!タイを始め東南アジアを旅する人は、下痢との戦いを一度は経験されているのではないでしょうか。(笑)
以上、本日は抗生物質のご紹介でした。次回は、育毛関連のお薬について書きましょうか。お楽しみに!