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日本人があまり知らないタイEC市場

日本人があまり知らないタイEC市場

地元紙によると、タイの電子商取引(Eコマース)の市場規模が約3兆1,500億バーツ(前年比14%増)になったと、デジタル経済社会省傘下の電子取引開発庁(ETDA)が発表しました。

うなぎのぼりのタイのEC市場

ETDA(デジタル経済社会省・電子取引開発機構)によれば、タイの同市場の伸び率はASEAN(東南アジア諸国連合)域内で最も高く、今年は早くも前年比20%増を予想しているそうです。ちなみに、17年同市場は2兆7,600億バーツ、16年2兆5,600億バーツ、15年2兆2,400億バーツでした。要因としては、タイのインターネット利用者数が08年の1610万人に比べ、4520万人(17年)と約10年で3倍増となったことが推測されています。ネット利用者数が増えたことで、タイのEコマース市場には、外資系のEコマース企業の参入が相次いでいます。

E Commerce
athree23 / Pixabay

外資系巨大ECサイトの存在

2012年に進出し、すでにタイ最大のECサイトに成長したラザダは、11年にシンガポールで誕生。16年にアリババグループが買収し、傘下となったことで勢いをさらに強めて、東南アジア最大級のオンラインショッピングサイトとして、タイ、フィリピン、マレーシア、シンガポール、インドネシア、ベトナムで展開し、「タイのamazon」と呼ばれている注目のECサイトです。

アリババとラザダ
アリババとラザダ

アリババグループと言えば、昨年、創業者でカリスマ経営者のジャック・マーが来タイし、タイへのデジタル分野への巨額投資を発表すると同時に、タイ産ドリアが同社グループサイトで、1分で8万個が売れて大きな話題になりました。同じくシンガポールで生まれたショッピーは、タイへは17年に進出。モバイルに特化した使いやすさで人気を高めています。タイ市場では有名俳優を起用し、BTSの駅中で多くのポスターをみるかと思います。

shopee
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ローカルECサイトの存在

次に人気が、Weloveshoppingで、これは大手通信キャリアのTrueが運営するタイのECサイトです。外資が参入するまではトップを走っていましたが、トップの座を受渡しています。後は、タイで一番有名な価格比較サイトpricezaやタイのクラシファイドサイトで1番有名なkaideeなど、今最もタイで熱いデジタル産業と言えるのが、Eコマース市場です。

we love shopping
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物流インフラの構築と安定化

当然、市場の拡大はそれを支える物流産業にも大きな影響を及ぼし、サイト運営企業同様に外資の進出が続いています。中でも、ラザダと同じグループである、中国の電子取引最大手のアリババが出資する宅配サービス大手「百世」は1月11日、タイの現地法人ベスト・エクスプレス(タイランド)の事業開始を記念する祝賀会をバンコク市内で開催しました。すでに、百世のタイ国内の宅配サービス拠点は500カ所で。年内には2200カ所まで増やし、タイ全県でサービスを開始する計画です。

同社の宅配員は、日本の物流会社のように完全雇用の社員だけでなく、フランチャイズ契約する個人事業主が多い。これにより人件費を削減し、安価な輸送費を実現しているそうです。フランチャイズ事業主は自身で百世の宣伝を行って事業を拡大することや、自身の他の事業を営むことなども可能だ。百世はこれら事業者に収益の拡大に向けた低金利の融資など金融サービスも提供します。

物流インフラの拡充
物流インフラの拡充 / Pixabay

決済のキャッシュレス化

さらに、Eコマースの躍進は、物流だけでなくネット・モバイルバンキング(電子支払い機能)が充実し、スマートフォンから手軽に買い物が可能になったことも理由でしょう。私の自宅にも妻がネットで購入した製品が増えています。それだけ、身近な存在として受け入れられ、タイの生活インフラの一つになったのでしょう。

QRコードの普及 / Pixabay

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