タイでのJリーグ放送の開始に関して22日、Jリーグ・大東和美チェアマンとタイのケーブルテレビなどを手掛けるGMM社らがバンコク都内で会見を開いた。今後、GMM社のケーブルチャンネルにて毎週、Jリーグの試合が計3試合ライブ中継される予定。さらには、地上波でも計2試合のライブ放送を行う方向で準備を進めているという。
大東チェアマンは「20年やってきた中で、日本のサッカーは4大会連続ワールドカップ出場、アジアカップでも4度の優勝を果たした。そのJリーグを、未来あるタイの子どもたちにも見てもらいたい。そして、切磋琢磨してアジアのレベルを上げていければと思います」とタイでの放送開始への期待を語った。
一方、提携を結んだGMM側も「『アジアのヒーロー』、つまりアジアナンバーワンのコンテンツを展開していきたい。サッカーに関してアジアナンバーワンとなると、やはりJリーグしかない。日本はヨーロッパと違い、タイとの時差が2時間しかないため、昼間の時間帯に生で見られるのも魅力」とJリーグの魅力を力説していた。
会見はタイの有名人や、タイプレミアリーグでプレーする日本人選手なども招かれ盛大に行われた。報道陣も場内に入りきらないほど詰めかけ、関心の高さをうかがわせた。今後はタイ以外の東南アジア各国での放送も準備中。今年7月には、U-13日本代表が初めてタイを訪れ親善試合を行うことも予定されており、「アジア戦略」を打ち出すJリーグと東南アジアの関係はますます深まっていくことだろう。