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日タイの“架け橋”・丸山良明ランシットFC監督インタビュー【其の一】

世界で最も多くの日本人選手がプレーする海外リーグであり、日本での注目度も年々高まっているサッカーのタイリーグ。今年は選手のみならず日本人の監督も次々誕生している。今回はそのなかの一人、ランシットFC・丸山良明監督のインタビューを3回に分けてお届けする――。

開幕を控える丸山監督を直撃!

タイリーグでは世界最多の日本人選手がプレーするなど、年々濃密な関係が構築されていく近年の日タイサッカー。その最初の段階で両国をつなぐ「架け橋」となったのが丸山良明だった。

Jリーグ・横浜Fマリノスなどでプレーした丸山は2009年にタイリーグへ移籍。そこでタイサッカーの大きな可能性を体感し、自らJリーガーに働きかけるなどして、日本人選手のタイ移籍の大きな流れを作った張本人だ。

丸山は現役引退後もタイに留まり、昨年途中まではバンコク・グラスFCのアカデミーチームを指導。今季は同チーム傘下でディビジョン2(3部リーグ)所属のランシットFC監督に就任した。

1月下旬、2月のリーグ開幕に向けて準備を進める丸山監督に話を聞いた――。

練習メニューも日々試行錯誤だという丸山監督

「僕にとっても、いいチャンス」

――まずは今回の監督就任の経緯から教えてください。

「昨年の8月の終わりくらいに話をもらいました。もともとここに来た時からランシットFCをやってくれないか、というのは言われていたんです。

ただ最初はまだ状況もわかっていなかったですし、ちょっと時間をください、と断っていました。それで今回、『丸山、いよいよやるときだぞ』ということで、『わかりました』と」

――では、ある程度、心の準備はできていたわけですね。

「自分のなかでのイメージはありましたが、もちろんまだ準備万端というわけではありませんでした。でも、そんなものだと思うし、次いつチャンスが来るかもわからない。僕にとっても、いいチャンスだと思っています」

日本の監督とは異なるタイの難しさ

――チーム始動からこれまで、手応えはいかがですか。

「昨年10月に始動して、11月からセレクションと練習を始めたんですが、日本とはまったく勝手が違う。監督とは言っても、自分の思ったことができるかというと、実際は半分くらいというのが現状です」

――具体的には、どういった点に「違い」を感じますか。

「タイ特有のチーム内の『派閥争い』のようなものもありますし、選手をあまり僕が選べなかったりもする。

チームとして『使わなければいけない選手』もいて、そういうのが突然入ってくると、選手たちにどう説明すればいいのかわからないこともあります。

日本の監督みたいに、ちゃんと自分で責任もってやりたいようにやって、ダメだったら…、という感じではないんですよね」

(第2回につづく)

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