出版団体「書籍販売業者協会(PUBAT)」では「首相の推薦本」と銘打ち、プラユット首相が勧める本を国民に広めようと国内500の出版社に呼び掛けたが、現政権に否定的な本は除外するように求めたため、各社の反感を買っている。
プラユット首相はこれまでにも独裁政治を批判する「アニマルファーム」や、子どもの倫理教育を説いた「イソパコーラナム文学」といった本を国民に紹介したことがあり、同協会では国民の読書量の向上を目的に、企画への賛同を各社に依頼した。
しかし、依頼を受けた出版社の一つ「ソムット出版」のピヤウィット代表は、政権イメージを損ねるような本を排除するように指示があったことに憤りを感じ、同企画に協力しないとSNS上で宣言。この投稿に対し「そんな政治がらみの企画に協力する必要はない。読みたい本は自分で買う」など、同氏に賛同するコメントが多く寄せられている。
一連の言動に対して否定的な意見もあるが、同氏は「PUBATの役割は理解しているが、このようなやり方で読書を習慣化できるのか疑問だ」と見解を述べている。
source:DailyNews