アングル
角度を変えてタイからアジアを覗く

ステープ元副首相が新党”全国民の力結集党“の設立メンバーに参加

2014年にインラック政権を退陣に追い込むデモを率いたステープ元副首相は新党”全国民の力結集党“の設立メンバーに入る事を認めた。しかし、政治に関する全ての地位や役職を受ける事は一切ないと強調した。

6月3日に新党結成についての正式な発表が行われた。

人民民主改革委員会財団の理事長ステープ・トゥアックスパン氏

2018年6月2日 マティチョン・オンラインの報告によると、人民民主改革委員会財団(PDRC FOUNDATION)の理事長であるステープ・トゥアックスパン氏(元首相)は自身のFBでライブ動画を配信し、この数週間新党の設立に対する批判や新党における自身の立場についての質問が多く出た事に関して、「親愛なる国民の皆さまからの全ての批判と意見に感謝します。この機会に乗じて国民の皆さまに私が新党”全国民の力結集党“の設立に参加する事を決意した事をお知らせします。」と発表した。

ステープ氏は「私がこの新党に参加するに至った理由は、新党を設立した方々の国家を愛し国民の為に尽力する姿勢、そして政治に対する考え方やその理念に私が共感したからです。これは非常に重要な点で、彼らと何度も話し合いを行い、彼らの意思を確認し、そして私ははっきりと”全国民の力結集党“設立に携わる方々が本当に国民の利益を考えてこの政党を設立したという事を悟ったのです。」と語った。

いままでのタイには無い新しいもの

同氏は続けて、「このような政党はこれまでのタイには無く全く新しいものです。これまでに私はファミリー政党、利己主義政党、政治の権力を得ることを目的する政党といった政党を目にしてきましたが、本当に国民の事を思う政党は一つも存在しませんでした。2017年に国民によって投票・制定された憲法で、国民はこの国の政治が、国民による国民の為の政治である事、国民が政治に関わり国民からの声を届け、そして国民が政治を動かせるような力を持てる政党が必要である」という意思をはっきりと示しました。

これは”全国民の力結集党“の設立者の方々の意思と一致します。実際に彼らがこの政党を設立した以外に重要な事は、私が彼らの政治理念を問いただして確認した時、その彼らの国民を思う気持ちを聞いてこの政党が一層好きになりました。彼らの理念としては以下の事が挙げられます。

  • 1.王立機関を崇拝し、忠義を尽くし、保護する事。
  • 2.国の政治が誠実さを持ち、正しい行動を行い、透明性を備え、仏道の教えを実行する事。
  • 3.政治を進める上で、国民の意思を尊重し、国民の利益の為に政治を行い、国民からの意見を受け入れる事。
  • 4.政党は国民の意思に基づいて国の改革を行う事。

最後の項目は不正や汚職の取り締まりを行う為の制度・組織改革、地方分権を進める上での国家公務員制度の改革、国民の格差問題解決の為の改革であり、これらを行うには経済 社会 教育 公衆衛生の改革が不可欠です。更に「行政の改革、特に警察組織の改革は全国民が求めている国民の総意であるといえます。」語った。

人民民主改革委員会(PDRC)と関係はない

最後にステープ氏は「この政党は人民民主改革委員会(PDRC)と関係する政党ではありません。何故ならPDRCは国家平和秩序維持評議会が国を平定した2017年5月22日の時点でその役割を果たしたからです。しかしその時に国民が示した理念や意思はこの政党がその意思を引き継ぐ役目を持っています。故に本日私がはっきりとさせたいのは”国民の力結集党“の共同設立者の一人として参加するが、いずれの地位も持つことを受け入れず、故に国会議員として選挙に出る事もありません。仮にこの政党が政権に参入する事になってもそのいずれの地位や役職も受ける事は絶対にないです。私の役割はただ一つだけで、それは国民の為の政党であるこの”国民の力結集党“を手助けし、この党が真に国民、そして国家の為に働けるように後押しする役割だけです。6月3日にはランシット大学で政党支援者と政党の設立者の人が集まって初めて会議を行います。興味のある国民の皆さんは是非参加して下さい。」と語った。

TAKAの一言
2014年にバンコクで起きた大規模デモの先頭に立ち、結果的にインラック政権を退陣へと追い込んだステープ氏。一時期は出家をしたりと世間からは雲隠れしていたかのように見えたが、また水面下で動き始めたようだ。自分は政治に関する地位や役職には一切興味が無いと言っているが、彼の南タイ地域やバンコクの富裕層に持つ影響力は今後何かしらの影響を現政権に与えるかもしれない。

source:prachatai.com

記事が気に入ったら
いいね ! よろしく

Twitter で