2013年7月に観光目的で日本を訪れるタイ人に対し、15日以内の滞在についてビザが免除されるようになってから、4年近くが経過しました。

このビザ免除措置により、日本を訪れるタイ人観光客数が劇的に増加し、また右肩上がりに増加の一途を辿っていることは、ご承知の通りです。

2016年は年間で90万人を超えるタイ人観光客が日本を訪れましたが、これは訪日外国人観光客の総数約2,400万人のおよそ3.7%を占め、国別に見ると6番目に多い数となっています。

東京駅
東京駅

訪日タイ人観光客数の推移

(出典:日本政府観光局(JNTO)ホームページ)

2011年~2016年の年間訪日タイ人観光客数
(カッコ内は訪日外国人観光客総数)

2011年 144,969人 (6,218,752人)
2012年 260,640人 (8,358,105人)
2013年 453,642人(10,363,904人)
2014年 657,570人(13,413,467人)
2015年 796,731人(19,737,409人)
2016年 901,525人(24,039,700人)

2017年5月までの5ヶ月間の訪日タイ人観光客数(推定値)

2017年1月~5月累計 479,200人
(2016年1月~5月累計 438,033人)

ビザ免除が開始される前の2011年と2016年を比べると、訪日タイ人観光客数は実に6倍を超え、2012年と2016年との比較でも約3.4倍という結果になりました。

2017年の5月までの速報値を見ると、前年並みに推移していることから、今年の年間観光客数も前年と同じ位か、或いは前年を超える数値が予想されます。

銀座
銀座

訪日タイ人観光客が日本で消費した金額

日本を訪れたタイ人を案内したことがある方なら、恐らくタイ人の“豪快な買いっぷり”に驚いた経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。

そこで気になるのが、タイ人の日本旅行時の予算

タイ人が日本滞在中に使う金額っていくら位なんだろう?」と思っても、訪日中の方に直接は・・・聞きにくいですよね。

日本の観光庁が訪日外国人へのアンケートを基に作成している「訪日外国人消費動向調査」の中に関連するデータがありましたので、そちらをご紹介したいと思います。

タイ人1人当たりの旅行支出額(日本で消費する金額)

(出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」)

2014年 146,029円
2015年 150,679円
2016年 127,583円

※日本で支出しない航空運賃代は含まれておりません。

円建ての金額が変動しているのは為替の影響もあるため、為替の影響を排除すべく、年間平均の為替レート(TTM)を用いてバーツ建ての金額を算出してみると、以下のようになります。

タイ人1人当たりの旅行支出額(バーツ建て)

2014年 44,794バーツ(=146,029円÷3.26(2014年の年間平均TTM))
2015年 42,564バーツ(=150,679円÷3.54(2015年の年間平均TTM))
2016年 41,289バーツ(=127,583円÷3.09(2016年の年間平均TTM))

※為替レートは、三菱UFGリサーチ&コンサルティング社が公表している前年平均レートを基に算出

非常にざっくりとした計算ではありますが、タイ人観光客1人当たりの日本での支出額は、ざっくり見て4万バーツ強で推移しているようです。

タイ人が日本で消費した金額の総計

訪日タイ人観光客数に、1人当たりの日本での支出額を乗じて計算された数値です。

2014年  960億円
2015年 1,201億円
2016年 1,150億円

2016年に日本を訪れた、90万人を超えるタイ人観光客が日本で使った金額の総計で、タイ人が日本を旅行することによる直接的な「経済効果」と言えるかと思います。

タイ人が日本で消費する費目別の内訳(2016年)

2016年の1人当たりの旅行支出額127,583円を分類すると以下のようになっています。

・宿泊料金 34,532円(27.1%)
・飲食費 25,858円(20.3%)
・交通費 16,529円(13.0%)
・娯楽・サービス費 4,821円(3.8%)
買い物代 45,414円(35.6%)
・その他 430円(0.3%)

他国(特に欧米各国)のデータと比べると、宿泊料金や交通費は抑え気味である一方、買い物の比率が相対的に高いことが伺えます。

渋谷
渋谷

先日のANNGLEの記事「タイ人にとって日本旅行はどこまで魅力的であり続けられるか?」でも興味深い指摘がされておりますが、これまで右肩上がりで増加してきた訪日タイ人観光客数は今後どのように推移していくのでしょうか。

訪日が初めてではない旅行者が増えていく(であろう)中で、「日本は、タイ人が“また行きたい”と思う国で居続けられるのか?」ということを考えると、“買い物”や“富士山”や“浅草寺”や“アメ横”だけではない、タイ人を惹きつける「何か」他の日本の魅力を、我々日本人も、もっと積極的に発信していく必要があるのかもしれません。

Source: 日本政府観光局(JNTO)統計データ観光庁「訪日外国人消費動向調査」, 三菱UFGリサーチ&コンサルティング

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