バンコクにできたリトルチャイナタウン

バンコクのリトルチャイナタウン
バンコクのリトルチャイナタウン

中国人観光客の増加

この数年でタイにも中国からの観光客が増えています。日本でもタイは海外旅行の行き先人気TOP3の常連ですが、中国でも非常に人気があるようで、今では行きたい旅行先No.1となっているそうです。実際、中国人の来タイ者数も右肩上がりで、タイ観光スポーツ省の発表によると2016年は875万7466人の中国人がタイを訪れたそうです。2位のマレーシアや4位の日本人の訪問者数と比べても、ダントツの多さだといえます。

http://www.newsclip.be/article/2017/01/18/31835.html

街中で見かける中国人旅行客は団体旅行が多く、大型の観光バスの乗り降り時に、傘や旗を持ったガイドさんの後ろから20~30人くらいの同じ札をつけた人たちが歩く姿をよく見かけます。まるで80年代後半から90年代の欧米で見られた日本人団体旅行のようで懐かしい…。

大型土産物店。化粧品・ドライフルーツ・ラテックスの枕などが人気の様子。

リトルチャイナタウン

それだけ多くの中国人観光客が増えると、受け皿も必要になってきます。バンコクには古くから中華街(ヤワラー)がありますが、最近はリトルチャイナタウンと化したエリアができつつあります。

リトルチャイナタウンの街並み

中国大使館から1駅ほど北にあるこのリトルチャイナタウン。元々は英語もあまり通じないようなローカル色濃いエリアでしたが、3年ほど前から急速に中国人観光客向けのお店が増え、マッサージ屋の看板などにも中国語が見られるようになりました。元々中華料理屋はいくつかあったのですが、最近のお店はメニューは中国語だけだったり、店員も中国語しか話せない人が多く、利用者には中国人「だけ」を想定していることがわかります。土産屋の店先には中国の支付宝(Alipayアリペイ)や微信支付(WeChatペイメント)のステッカーが貼られ、中国語で書かれた店員募集の張り紙も。また、投資目的で買ったであろうコンドミニアムの借りて募集の張り紙を見ることもあります。タイ料理の屋台やタイ人経営の商店などもあるのですが、圧倒的に中国人向けに街が変わりつつあります。

実はこの界隈、その前までは韓国人が多く住んでいました。中国大使館だけではなく韓国大使館からも近く、韓国系企業や韓国料理屋がいくつもあり、韓国人観光客向けの土産屋などもありました。それ以外に早期リタイヤしたと思われる韓国人男性も多く暮らしており、彼らは日本語も堪能で「ほんの10年ほど前までは日本を相手に働くビジネスマンだった」という人達です。ところが街が中国人向けのビジネスに変わっていくとともに韓国人の姿はめっきり減ってしまいました。

中国人向けビジネスはどこまで根付くか?

日系企業が多く、ついつい目がそちらに向きがちなバンコクでの生活ですが、セブンイレブンでも支付宝や微信支付の使用が可能になっていますし、生活インフラは中国企業によって段々と整いつつあります。中国語を学ぶタイ人の人口も多く、中国人観光客向けのビジネスが拡大する素地が整ってきているといえるでしょう。

ヤワラートのフカヒレスープ
ヤワラートのフカヒレスープ

そんな折、タイ人同僚がこんなことを話してくれました。「日本人観光客はタイ人の店でごはんを食べたり買い物をしてくれて、たくさんお金をタイに落としてくれた。でも、中国人観光客は中国人経営の店で買い物をして、中国人経営の店で食事をする。これではタイにお金が落ちない」と。これはまだまだ私たちにもビジネスチャンスがある、ということと私は前向きに理解しています。どんなビジネスがここで生まれるか、まだまだ楽しみは続きます。

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