近年、日本人サッカー選手も多くプレーし、注目を集めるタイ・プレミアリーグ。今シーズンも終盤戦を迎え、シーズンのゴールが見えてきた。そこで、今シーズンのここまでを振り返りながら、優勝の行方を占ってみたい。
なんといっても今シーズン、圧倒的な強さを見せているのがSCGムアントン・ユナイテッドFC。今季終了後の海外移籍も噂されるタイ代表のエースTeerasilらを中心に、23節終了時点で17勝6分と未だ無敗を誇っている。リーグ最多の51得点の攻撃力に、失点もリーグ3位の21と攻守に隙がない。
ムアントンのホーム、SCGスタジアムそれに続くのがタイリーグを代表する名門、チョンブリーFC。残り11試合を残して首位・ムアントンとの勝ち点差10と、まだまだ諦めるには早いポジションだ。昨シーズンはリーグベスト11にも選出された櫛田一斗選手は今季もボランチとしてフル出場中、チームにバランスを与える働きを見せている。
今季もリーグ戦フル出場を続ける櫛田選手現役時代は日本でのプレー経験があり、日本サッカーとのつながりの強いヴィタヤ監督のもと、加藤好男コーチら多くの日本人スタッフがチームを支える。「日本色」の濃いチームだけに、ぜひ注目してもらいたい。
日本人スタッフが力を発揮するチョンブリーFC昨季は圧倒的な強さを見せてタイ国内3冠を達成したブリーラム・ユナイテッドFC。今季も当然、本命視されたものの、ここまでは3位と低迷している。タイチャンピオンとしてのアジアの戦いも両立させなければならなかった序盤戦でリズムに乗れず、昨季の強さはなりを潜めている現状だ。首位・ムアントンとの勝ち点差は17(残り11試合時点)。ムアントンの安定感からしても、現実的には厳しいラインと言わざるを得ないだろう。
熱狂的なサポーターの声援も虚しく2連覇は厳しい状況のブリーラムムアントンの2年ぶりの王座奪還か、日本人スタッフがチームを支える名門・チョンブリーか、あるいは――。年々注目度を増しているタイ・プレミアリーグの、シーズン最終盤の熱気を生で味わってみてはどうだろう。
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