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タイ人との食事会におけるTPO

タイ人との食事PTO

タイにある日系企業では、会社が主催する部内の親睦会、会社を挙げてのスポーツ大会や忘年会などなど、多くの日系企業で色々な行事を設定していることが多く思います。これらは現地スタッフ(現地採用含む)と日本人駐在員の親睦を深め、会社への忠誠心(愛着)を養うことを目的としているのだと思われますが、そこで感じるタイ人と日本人の心がけの違いについて少しフォーカスしたいと思います。

オーダーは遠慮なく

先日、同僚に誘われてプライベートな食事会に参加しました。「好きなもの頼みなよ」とメニューを渡され、各々食べたいものを選んでいきます。Aさんの食べたいものとBさんの食べたいものがかぶっていたら「じゃあ、次はこっちにしよう」とパッと別のものに決まっていきます。同僚や友達同士ではあまり遠慮することがないので、「お先にどうぞ」なんて言ってると食べたかったものを食べはぐれる危険も。こういう場では積極的に自分の意見を言ったモン勝ちであり、それが場にふさわしい行動なのだと理解し慣れるまで、私自身数年かかりました。むしろ遠慮していると「具合でも悪いの?」と気遣われてしまいます。

ホーイ・クレーン・ルワック

持ち帰りも遠慮なく

一人一皿なんて頼んでいたら多すぎないかな?と心配するのは日本人くらい。もしも残す場合は「持ち帰り」をお願いすればいいだけの話です。たいていのお店には持ち帰り用の容器がかならず用意されています。このあたり、非常にカジュアルに頼めるので、旅行中に「頼みすぎた!」といった失敗を起こしてしまったとしても、お店の人に頼んだらたいがい対応してもらえるのでご心配なく。また、持ち帰り用にパックされたお料理についても、タイ人同士であればあまり遠慮しあわないので「私、明日の朝ごはんに食べる!」と手を上げて引き取る人がでてくるもの。自分の朝ごはんにしたければそういえばいいのです。

トムヤムクン
トムヤムクン

遠慮するだけ無駄、遠慮すると周囲にも不必要な心配をかけてしまうので、とにかく主張して楽しむことに徹する!これが同僚・友人との食事会での心がけです。では、上司を交えた食事の席ではどうでしょうか。

お酌する理由

日本留学経験があり、日本語検定2級相当の実力を持ち、日系企業で何年も働く知人が私に聞いたことがあります。「上司と食事するとき、なんでお酌するの?」個人主義が根付いているタイではこのようなことは基本的にはありません。また、私自身も答えに困り「目上の人やお客さんにはそうするものよ」と説明しました。ですが、彼女は「じゃあ、会社主催の宴会では?」というので「そういうときもビールを持って、お酌してまわるよ、私ならやるよ」と伝えたところ、「えー、やだぁ。会社が奢ってくれる場なのに、なんでそんなことしなくちゃいけないの?」えっと、なんでだろうね?私もはっきりと明確な理由が思いつかず、説明に苦労しました。

では、あなたならどういうふうに振る舞うの?と聞き返したところ、「食べたいものを食べる」とのこと。タイでは「持っている人が持っていない人におごる」ものなので、持っている人=”会社”が、持っていない人=”従業員”におごる場が「会社主催の食事会やイベント」という認識だと説明されました。なるほど…。

タイのシンハビール
タイのシンハビール

お互い理解する努力を

文化背景が異なる国で働いたり、人付き合いをする上では、その場にふさわしい振る舞いやマナーを学び実践することは大切です。日本とその国における差異を理解しないまま「お酌もお礼もしない」などと文句を言うのは控えたいもの。そのギャップを埋める一つの歯車として、タイ文化と日本文化に精通した人の存在は大事でしょうし、一人しか日本人がいないのであれば、文化や日本式ビジネスマナー、日本人の考え方の発信役として期待されても仕方ありません。

海外に出ると日本人代表として見られていること、忘れないようにしたいものです。

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Written by たまこ

たまこ

バンコク在住。「日本語と英語ができるなら仕事見つかるよ」というタイ人の友達の言葉にのせられ、タイ語もほとんどできないまま気軽に渡タイ。職場や近所付き合いなどを中心に、現地採用として暮らす日々のあれこれをお届けします。

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